班蛇口湖
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/11 08:17 UTC 版)
ダム湖は水没地右岸部の大字より「班蛇口湖」と命名された。ダム湖はヘラブナ、ヤマメ、ウグイ、カワムツの釣りのスポットである他、九州では有名なワカサギ釣りのスポットである。毎年2月には「竜門ダムワカサギ釣り大会」が行われ、200人以上の太公望が釣り糸を垂らす。ワカサギについては1998年(平成10年)より長野県より600万粒の受精卵を購入し、湖で孵化させている。班蛇口湖での釣りについては熊本県菊池川漁業協同組合が漁業権を保有しているため、入漁時には「菊池川遊漁鑑札」という許可証が必要となる。一日鑑札と年間鑑札があり、料金はそれぞれ500円と2,000円である。なお、撒き餌は湖の環境悪化を招くため、またブラックバスとブルーギルの放流は湖の生態系を破壊し漁業に影響を与えるためそれぞれ禁止されている。 また、1999年(平成11年)ダム湛水中にくまもと未来国体のボート競技の会場となったことでも知られる。これ以後も市営漕艇場等が設けられ、ボートやカヌーの練習場として、春先には九州学生レガッタの会場となるなど年間を通して多くのボート競技や講習会が開催されている。このように班蛇口湖は多くの県民に活用されているが、これには国土交通省の「地域に開かれたダム」施策も絡んでおり、地域住民に積極的にダム施設を開放し観光資源として役立てるという水源地域対策特別措置法の理念も脈打っている。ダムは菊池市の新たなる観光スポットとして休日には多くの観光客で賑わっている。
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