班田制(日本)との比較
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 06:07 UTC 版)
「班田収授法」の記事における「班田制(日本)との比較」の解説
班田制は、当時の中国で行われていた均田制の影響のもとに施行されたと考えられているが、均田制と班田制とではその仕組みに大きな違いがあるとする指摘もある。 日本の班田制では戸口所属認定を持つ造籍と土地認定機能・土地分配機能を持つ班田が6年ごとに実施される1つの事業(戸籍に基づいて班田が実施)になっており、土地を分配する収授が班田手続の1つとなっている。また、「戸」も造籍と班田の結果として形成される組織であった。そして何よりも班田の実施には中央(太政官)への申請と校田帳・授口帳の提出と民部省による両帳の勘会を経て、班田実施を命じた太政官符(班符)の発給を必要とするなど、中央による統制が強く働いた制度であった。日本の班田制における良民男子は2段(720歩)はより現実的なものを目指したものとの指摘もある。
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