犯行決行
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 04:35 UTC 版)
北緯34度44分25.8秒 東経135度28分13.8秒 / 北緯34.740500度 東経135.470500度 / 34.740500; 135.470500 (事件現場(大阪府豊中市大黒町三丁目1番1号)) 大阪西北部 - 地理院地図 事件現場(大阪府豊中市大黒町三丁目1番1号) - Google マップ Nは同年2月10日前後ごろ、少なくとも2度にわたってBの住居近く周辺に行き、Aを探すなどしたほか、Cの気持ちに対する不安・不信が募ってきたことから、Cの気持ちを確かめるため、同月14日夜には急遽東京に向かって自動車を走らせ、翌15日早朝に足立区内の住居に到着した。そしてNはCに別れ話を切り出し、自分の荷物をまとめかけるなどしたが、Cから「一緒にいたい」と言われたため断念した。そして、それまで隠していた重大な前科の存在を打ち明け、Cとともに保護司へ面談に行った後、2人で大阪に戻った。このようにAが妻Xとの離婚になかなか応じないことに立腹し、NはAの殺害を計画した。 翌16日早朝、大阪に戻ったNは早速、豊中のスナック兼住居で槍状の刃物を作り、刺身包丁・繰り小刀・出刃包丁の柄の部分をそれぞれ黒い絶縁テープで巻いたり、もしくはタオル地のウェスを巻いた上、墨汁で黒く塗るなどして細工した。そしてこれらの刃物を持ち、普通貨物自動車で犯行現場(後述)へ向かい、同日21時 - 翌日1時30分ごろまでAを待ち伏せたが、Aは現れなかった。しかしその後もNは3夜にわたってAを待ち伏せ、3夜目の2月19日1時30分ごろ、大阪府豊中市大黒町三丁目1番1号の路上で、男性A(当時37歳)に対し、背中を手製の槍状刃物で突き刺したほか、刺身包丁・繰り小刀で頸部・前胸部などを繰り返し突き刺して殺害した。さらに、偶然一緒にいた女性B(当時40歳)も助けを求めて叫ぶなどしたため、口封じのために刺身包丁・繰り小刀で多数回にわたり突き刺して殺害した。 被害者Aは首などを切られていたほか、Bも背中に包丁が突き刺さった状態でそれぞれ付近の病院へ搬送されたが、2人とも間もなく死亡した。一方、Nはトラックで逃走を図ったが、悲鳴を聞きつけた近所の銭湯経営者や、非番の門真警察署(大阪府警察)地域課巡査長ら住民たちに追跡され、約200 m離れた住宅街の狭い路地でミニバイクに衝突した。Nは車を捨てて徒歩で逃げようとしたが、近隣住民らにより取り押さえられ、110番通報を受け駆けつけた豊中南警察署員により銃刀法違反の現行犯で逮捕された。
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