特殊化学車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/07 21:52 UTC 版)
上記の型式にあてはまらず特殊な化学車も存在する。 毒劇物災害対応特殊化学車 毒劇物災害用に赤外線分光ガス分析装置、陽圧式化学防護衣を積載し、その上化学車としての機能も積んだ化学車のこと。なお、近年は化学車としての機能を持たずに汚染物質の流入を防ぐため、空気浄化装置により車内を陽圧にできる機能や各種測定・分析機能を有しNBC災害に特化した特殊災害対応自動車の導入が進められており、化学車とは別の特殊災害対策車に分類される。 東京消防庁第三消防方面本部及び第九消防方面本部の消防救助機動部隊(ハイパーレスキュー)には陽圧機能の他に放射線の透過を防ぐため車体が鉛板や水槽で覆われており、日本で唯一の放射線災害にも対応した特殊災害対策車(大型)が配備されており福島第一原子力発電所事故でも活躍した。 詳細は「日本の消防車#特殊災害対策車」を参照 特殊災害対策車(大型)東京消防庁第三消防方面本部消防救助機動部隊旧第三本部CS1(当時) 空港用超大型化学消防車 空港での航空火災に備えた化学車で前述の大II型と機能はあまり変わらないが大II型より若干、加速力等を向上させている。 関西国際空港が開港時にローゼンバウアー社の車両を導入したのをきっかけに、最近では海外からの輸入の空港化学消防車が配備される例も少なくない。 詳細は「空港用化学消防車」を参照 放水するローゼンバウアー・パンサー(パンター) 空港用特殊化学消防車 中小規模の空港(飛行場)に配備される化学車のことで航空機の初期消火、乗務員の救出を行う。そのため、別名「救難消防車」とも言われる。 粉末消火剤は、そのまま空中に散布することで消火する。水と反応して発火したり、可燃性ガスを生じる禁水性物質に関連する火災の消火に用いる。 詳細は「破壊機救難消防車」および「救難消防車」を参照 航空自衛隊の破壊機救難消防車 陸上自衛隊の救難消防車
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