物議を醸している側面
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/15 08:13 UTC 版)
「エクストリーム・プログラミング」の記事における「物議を醸している側面」の解説
XP のプラクティスは激しく議論されてきている。エクストリーム・プログラミングの支持者は、オンサイト顧客に非公式に変更を要求することで、プロセスが柔軟になり、形式的なオーバーヘッドのコストを節約できると主張している。 XPの批判者は、これがコストのかかる手直しや、以前に合意や資金提供されていた範囲を超えたプロジェクトのスコープ・クリープにつながる可能性があると主張している[要出典]。 変更管理委員会は、プロジェクトの目的と複数のユーザー間の制約に潜在的な矛盾があることを示している。 XPの迅速な手法は、プログラマーが妥協した目的や制約の文書化ではなくコーディングに集中できるようにするのに、統一されたクライアント視点をプログラマー達が想定できるかどうかにある程度依存している。これは、複数のプログラミング組織、特にプロジェクトのシェアを競い合う組織にも当てはまる[要出典]。 他にも、エクストリーム・プログラミングの潜在的な議論の余地のある側面としては、以下のようなものがある: 要件は、仕様書ではなく自動受け入れテストとして表現される。 要件は、すべてを事前に取得しようとするのではなく、漸進的に定義される。 ソフトウェア開発者は通常、二人一組で作業することが求められる。 事前の大規模設計(英語版)がない。ほとんどの設計作業は、「可能で最も単純なもの」から始まり、テストの失敗によって必要になった場合にのみ複雑さを追加することで、その場で漸進的に行われる。批評家はこれを「システムの外観をデバッグする」ことと比較し、要件が変更されたときだけ再設計するよりも、再設計の労力が増えることを危惧している。 プロジェクトに顧客担当者(英語版)が付き添う。この役割はプロジェクトの単一障害点になる可能性があり、それがストレスの原因になると気づいた者もいる。また、技術的なソフトウェアの機能やアーキテクチャの使用を指示しようとする非技術的な担当者によるマイクロマネジメントの危険もある。 批評家は、不安定な要件の問題、ユーザーの衝突の妥協点が文書化されていないこと、全体的な設計仕様書や文書の欠如など、いくつかの潜在的な欠点を指摘している。
※この「物議を醸している側面」の解説は、「エクストリーム・プログラミング」の解説の一部です。
「物議を醸している側面」を含む「エクストリーム・プログラミング」の記事については、「エクストリーム・プログラミング」の概要を参照ください。
- 物議を醸している側面のページへのリンク