物議を醸した記事
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/01 09:32 UTC 版)
「WiLL (雑誌)」の記事における「物議を醸した記事」の解説
2006年5月号に掲載した、北朝鮮による日本人拉致問題で社民党の対応が十分でなかったと主張する記事の「拉致実行犯辛光洙釈放を嘆願した“社民党名誉党首”」で、「土井たか子は本名『李高順』、半島出身とされる」と電子掲示板で流布していた虚偽の在日認定言説を事実であるかのごとく、花岡信昭が執筆した。土井側は「事実無根の捏造記事で、土井氏に対する取材に基づかない一方的な推測で作成したもので、名誉を毀損された」として全国紙5紙への謝罪広告の掲載と1000万円の損害賠償を求め、神戸地裁へ2007年4月18日に提訴した。2008年11月13日に神戸地裁尼崎支部で竹中邦夫裁判長は、「明らかに虚偽の事実を記載するもの」として同社などに200万円の支払いを命じ、謝罪広告掲載は実売部数が少ないことを理由に必要性を認めなかった。花田はこの判決に先立ち、花岡の記述を虚偽と認めて「土井たか子氏及び関係各位に深くお詫びいたします」と11月号295ページに謝罪文を掲載した。2009年4月24日の二審判決も大阪高裁は一審判決を支持し、被告の控訴を棄却した。最高裁も一審、二審判決を支持する判断を示し被告の上告を棄却して『WiLL』側の敗訴が確定した。 2009年9月号に記載した「NHK中堅番組ディレクター」なる匿名の人物による記事「NHKがドラマ『昭和天皇 裕仁』を」で、市民団体「NHKを監視・激励する視聴者コミュニティ」が“NHKに懐柔され前身組織から改称した”NHKスペシャル シリーズ 「JAPANデビュー」問題で攻撃に毅然たる態度をとるよう求めた要望書に関し、「台湾問題について打つ手のなくなったNHKが『決して批判だけでない』という材料がほしいがために、『番組を応援するような要望書を出してもらえないでしょうか』と醍醐氏側にそれとなくお願いしたと聞いています」とする文章を掲載した。全て事実無根の捏造だとして、共同代表の醍醐聰から訂正を求める抗議申し入れを受けている。
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