牛泥棒
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/04 07:51 UTC 版)
牛泥棒 | |
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The Ox-Bow Incident | |
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ポスター(1942)
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監督 | ウィリアム・A・ウェルマン |
脚本 | ラマー・トロッティ |
原作 | ウォルター・ヴァン・ティルバーグ・クラーク |
製作 | ラマー・トロッティ |
出演者 | ヘンリー・フォンダ ダナ・アンドリュース |
音楽 | シリル・モックリッジ |
撮影 | アーサー・C・ミラー |
製作会社 | 20世紀フォックス |
配給 | ![]() |
公開 | ![]() ![]() |
上映時間 | 75分 |
製作国 | ![]() |
言語 | 英語 |
製作費 | $565,000[1] |

『牛泥棒』(うしどろぼう、原題:The Ox-Bow Incident)は、1943年制作のアメリカ合衆国の西部劇映画。1940年の同名小説原作、ウィリアム・A・ウェルマン監督、ヘンリー・フォンダ主演。日本では劇場未公開。
第16回アカデミー賞で作品賞にノミネートされた[2]ほか、1943年の第15回ナショナル・ボード・オブ・レビューで作品賞を受賞した[3]。
1998年、アメリカ国立フィルム登録簿に登録された[4]。
あらすじ
1885年、ネバダ州のある町にギル・カーターと相棒のアート・クロフトという2人の男がやって来る。その頃、町の牧場主が殺され、牛が盗まれるという事件が起きる。
町の長老デイヴィスは法にのっとった裁判を主張する。しかし怒った町の男達は私刑を前提に自警団を組織し、犯人探しに乗り出し、カーターとクロフト、デイヴィスも同行する。
やがて、牛を連れ野宿していたマーティン、フアン、アルヴァの3人の男達が犯人として捕らえられる。
3人は無実を主張するが、自警団の男達は裁判を経ずに自分たちの手で裁きを下すこと(私刑)を主張する。デイヴィスやカーター、クロフトなど7人が裁判にかけることを主張するが、私刑を主張する多数派に押し切られ、3人は縛り首となった。
そこに保安官がやって来る。彼は牧場主が死んでいないことと、犯人が捕まったことを伝えた。3人は冤罪だったのだ。
自警団の男達はショックのあまり、酒場で皆茫然としていた。彼らの前でカーターは、デイヴィスが預かったマーティンの手紙を読み上げる。それには自分を処刑する者達への非難の言葉はなく、人間の良心の尊さが記されていた。
キャスト
- ギル・カーター:ヘンリー・フォンダ
- ドナルド・マーティン:ダナ・アンドリュース
- ローズ・メイペン:メアリー・ベス・ヒューズ(英語版)
- フアン・マルティネス:アンソニー・クイン
- ジェラルド・テトリー:ウィリアム・アイス(英語版)
- アート・クロフト:ハリー・モーガン
- ママ・グリア:ジェーン・ダーウェル
- ダニエル・テイラー判事:マット・ブリッグス
- アーサー・デイヴィス:ハリー・ダヴェンポート
- テトリー少佐:フランク・コンロイ(英語版)
- ジェフ・ファーンリー:マーク・ローレンス(英語版)
- モンティ・スミス:ポール・ハースト(英語版)
- ダービー(酒屋の主人):ビクター・キリアン(英語版)
- ポンチョ:クリス・ピン・マーティン(英語版)
- 保安官:ウィラード・ ロバートソン(英語版)
- アルヴァ・ハードウィック:フランシス・フォード(ノンクレジット)
- テイラー判事の家政婦:マーガレット・ハミルトン(ノンクレジット)
- ローズの夫・スワンソン氏:ジョージ・ミーカー(英語版)(ノンクレジット)
脚注
- ^ Solomon, Aubrey(1989). Twentieth Century Fox: A Corporate and Financial History. Lanham, Maryland: Scarecrow Press, p. 242, ISBN 978-0-8108-4244-1.
- ^ “1943(16th annual) Academy Award winner for Outstanding Motion Picture”. 2008年5月16日閲覧。
- ^ The Ox-Bow Incident - National Board of Review
- ^ “National Film Registry, 1998”. 2008年5月16日閲覧。
関連項目
外部リンク
牛泥棒
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/03 04:52 UTC 版)
ワイアット、モーガン、バージル、ジェームズのアープ兄弟は、牛追いとなってカリフォルニアまで牛の群れを運んでいた。途中の荒野で、クラントン一家の当主オールド・マン・クラントンと長男のアイクに出会う。牛を売れと執拗にもちかけられるが、ワイアットは断った。近くにトゥームストンという町があることを教わり、今晩行ってみようと答える。 その夜、街の近郊で野営をしていたアープ兄弟は、四男のジェームズが買った純銀の首飾りをネタに談笑していた。彼を故郷で待っている婚約者のコリー・スーへの土産なのだ。三人は若年のジェームスひとりを牛の群れの見張りに残し、暗雲の夜道をトゥームストンへ向かう。 夜だというのにけたたましい喧騒に満ちたトゥームストン。到着した三人は、理髪店に向かう。早速髭を剃ろうとした瞬間、銃声が鳴り響き銃弾が飛び込んできた。泥酔したインディアン・チャーリーが、拳銃をぶっ放して暴れていたのだ。命が惜しい保安官は及び腰になり、その場で町長にバッジを返し退職を表明した。落ち着いて髭も剃れない状況に業を煮やしたワイアットは、無法者が篭城している娼館に二階の窓から侵入。頭を殴って気絶させ、引き摺り出してきた。感激した町長は、この町の保安官になってくれないかと依頼する。彼はワイアットの名前を聞き、有名なダッジシティの保安官だと驚くが、ワイアットは「元」保安官だとすげなく断る。 三人が野営地に戻ってみると、牛の群れは一頭もいなくなり、末弟ジェームズの射殺体が無言で豪雨に打たれていた。
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