父、松田優作について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 04:03 UTC 版)
6歳で父親を亡くし、記憶は薄いものの父親の話していたことは全て覚えていると語っている。父親は厳しいなんてものじゃなく、自転車ごと投げられたこともあると語る。幼少期から「あれって(松田優作の)息子だよ」と言われ続けたことは特別な環境だったと振り返り、息子であることを隠したい気持ちがあったと語っているが、芸能一家だということは特に意識したことが無かったという。 役者をしていて出会いと縁があると運命を感じたとき、自分一人の力じゃないという力を感じることがあり、それは父親が仕事をしたかった人と自分を会わせて、自分にさせている気持ちになるといい「実際、全部オヤジが仕組んだことかと思うくらい、いろんなことが合致する瞬間がある」と語る。どうしても父親にはなれないこと、なれないのに背伸びする辛さを感じていた時期もあり、13回忌の時に父親に縁があった人たちの前で挨拶することを機に、それまで父親の事が分からなすぎて辛かったが、改めて父親のことを考えたことと、弟の松田翔太もそれを感じていた時期があること、『SOUL RED 松田優作』の時には弟が感情的になって撮影が別の日になってしまったことも明かしている。 映画『ナイン・ソウルズ』で共演した原田芳雄は芸能界に入る前から付き合いがあったがよく知らなかったといい、撮影していく中で松田優作が尊敬していた人物ということもあり、原田をフィルターにして父親の背中を見ていたという。父親のことを愛してくれた人は、どこか特別な思いで見てくれているところにすごく助けられており、自分の知らない父親の話を愛情ある目で話してくれることについては「自分にとって幸せでしかない」とも語る。 NTT docomo dビデオ(2013年2月)のCMではロバート・デニーロと共演。ハリウッドにて優作が亡くなる直前に共演が決まっていたが叶わず、その経緯があったため息子龍平との共演が実現した。 映画『舟を編む』は、プロデューサーが映画『家族ゲーム』の森田芳光監督と父親のぶつかり合いと同じものを求めて企画されたものであり、松田は本作で第38回報知映画賞、主演男優賞を受賞。1983年に同賞を受賞した父親と、史上初の父子での受賞となった。
※この「父、松田優作について」の解説は、「松田龍平」の解説の一部です。
「父、松田優作について」を含む「松田龍平」の記事については、「松田龍平」の概要を参照ください。
- 父、松田優作についてのページへのリンク