演劇場「呉服座」(大阪府池田市)
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呉服座跡地 1874年(明治7年)もしくは1875年(明治8年)に、現在の大阪府池田市栄本町の辺りに、戎座(えびすざ)という芝居小屋が建造されたとされている。 1892年(明治25年)、戎座が、西之口(現在の西本町)に架かる呉服橋(旧称:巡礼橋)の南側、猪名川の堤防沿いに移築されたとされ、巡礼橋の名称が呉服橋に変更されたことに伴って、戎座が呉服座と呼ばれるようになったと考えられている。 1929年(昭和4年)には中田安馬が建物を譲り受けて座主となった。1930年(昭和5年)には管理人住宅や楽屋などが入る建物が増築され、1931年(昭和6年)には映画上映のために楽士席や映写室などが加えられた。 太平洋戦争末期の1945年(昭和20年)6月から1946年(昭和21年)5月には大阪・四貫島の奥山鉄工所の倉庫として使用された。1946年(昭和21年)6月には再び芝居小屋としての営業を再開し、戦後の10年間が呉服座の最盛期とされる。 1969年(昭和44年)5月21日から5月末にかけて行われた歌舞伎の興行を最後に閉館した。閉館の理由は観客の減少による経営不振である。 1989年(平成元年)、池田市の呉服座跡地に黒御影石で造られた記念碑が建てられた。記念碑の大きさは、高さ 50 センチメートル、幅 80 センチメートルである。 2010年(平成22年)11月1日、池田市の映画館である池田中央シネマ1・2の跡地に、呉服座の建築様式を部分的に再現した大衆演劇場「池田呉服座」(いけだごふくざ)が開館した。 猪名川沿いの呉服座跡地(池田市) 大衆演劇場の池田呉服座(池田市)
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