漁父の利
出典:『Wiktionary』 (2021/08/11 10:01 UTC 版)
成句
漁夫の利 (ゆれ:「漁父の利」、この場合、しばしば「ギョフ」に替え「ギョホ」と読む)
類義語
出典
「戦国策・燕策」
- 【白文】
- 【訓読文】
- 【現代語訳】
- 趙は、今にも燕に攻め込もうとした。蘇代は趙の惠王に説いて言った、「今私が来るときに、易水で見たことです。どぶ貝が身を曝していたところ、鴫がやってきて、つついて食べようとしました。どぶ貝は貝をとじて、鴫の嘴をはさみました。鴫は貝に『今日も明日も雨が降らなければ、干からびて死んでしまうぞ』と言い、貝もそれに応え『今日も明日もものが食べられなければ、死んでしまうぞ』と言って、お互い離そうとしませんでした。そこに漁師がやってきて、ともに捕らえられてしまいました。今、趙は燕に攻め込もうとしています。長期に交戦することとなれば、両国は大いに疲弊することでしょう。ここで強国である秦が漁父となるを私は恐れるのです。惠王さまにも、そこを熟慮願いたいものです」、惠王は「なるほど」といって、すぐに派兵を止めた。
翻訳
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