測位・地形測量
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/04 02:18 UTC 版)
「昭洋 (測量船・初代)」の記事における「測位・地形測量」の解説
測位方式としては、デッカチェーンの有効範囲内ではデッカ受信機を搭載して測位するが、それ以外の地域ではLORANを使用するため、LR-3Cローラン航跡記録装置を搭載した。 海底地形調査のため、本船は下記の2種類の音響測深機を搭載しており、その送受波器はバウスラスター前方の船底に設けられたドーム内に収納された。 NS77浅海用音響測深機(周波数:18キロヘルツ、記録レンジ:40~200メートル) NS16A深海用音響測深機(周波数:12キロヘルツ、記録レンジ:1,000, 6,000, 12,000メートル) なお従来の測量船では、LORANの測定値は測位記録、音響測深機の記録は測深記録にそれぞれ記帳されていたが、本船では観測機器制御装置が搭載されており、ロラン時間差測定値や水深、更に全磁力値なども自動的・統合的に作表されるようになった。
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測位・地形測量
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/15 04:54 UTC 版)
「拓洋 (測量船・2代)」の記事における「測位・地形測量」の解説
海洋測量装置としては、船底に設置されたシービーム型マルチビーム音響測深機(MBES)をはじめとして、浅海用測深機、プロトン磁力計、海上重力計、複合測位装置、測量観測データ収録装置などが搭載された。 このうち、シービームはアメリカ合衆国のジェネラル・インストゥルメント社製のマルチビーム音響測深機であり、日本では初、世界的にも7番目の導入であった。853/Eナロー・ビーム測深機と 875/Cエコー処理器から構成されており、船底の船首尾線に沿って、船首側に20個の送波器が、また船尾側に40個の受波器が配置されていた。待受け受振方式を採用しており、16本の待受けビーム(preformed beam)を合成することができた。それぞれのビームは2度40分×2度40分と非常に細い測深ビームとすることができ、1回の超音波の発振で16個の高精度の水深情報を得ることができた。これにより、海底地形を即座に等深線図として作図することができた。また順次にバージョンアップを図っており、1995年8月以降はシービーム210、その後さらにシービーム2112となっている。 また本船では、複合測位装置も装備化された。これは複数の測位システムの情報を総合し、それぞれの場所や時間帯に応じて、最も適切な情報を採用、あるいは統合して測位するものであり、本船では、マグナボックス社の200型システムとして、衛星測位システム受信機2基、ロランC受信機2基、セシウム標準発振器、ヒューレット・パッカード社製HP/2117F電子計算機1基を搭載した。 そして2017年末から2018年2月にかけて高機能化工事が行われ、浅海(200メートル以浅)用のマルチビーム音響測深機が追加装備された。中深度や深海用のマルチビーム音響測深機でも浅海域の測量は可能だが、周波数の異なる専用機を用いたほうが、より精度が高い測量が可能とされる。
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