浅間山(群馬県・長野県)
標高2568m 北緯36度24分23秒 東経138度31分23秒 (浅間山) (世界測地系)
概 要
複雑な形成史をもつ火山。黒斑(くろふ)火山(安山岩の成層火山)、仏岩火山(溶岩流と小浅間溶岩ドーム、デイサイト、約2万年前)、軽石流(デイサイト、1.3万年と1.1万年前)の順に生じ、約1万年前からは前掛火山が活動を開始し、山頂部の釜山は現在も活動中。
有史後の活動はすべて山頂噴火。釜山の山頂火口(長径東西500m、短径南北440m)内の地形、特に火口底の深さは、火山の活動の盛衰に応じて著しく変化する。山頂火口は常時噴気が認められ、西山腹の地獄谷にも噴気孔がある。爆発型(ブルカノ式)噴火が特徴で、噴火に際しては火砕流(熱雲)が発生しやすい。1108、1783年には溶岩流も発生。噴火の前兆現象として、火口直下に浅い地震(B型)が頻発することがある。
最近1万年間の火山活動
約1万年前からは前掛火山が活動している。大規模噴火としては8000年前頃の藤岡降下軽石を噴出した活動と5000年前頃の六合(くに)降下軽石を噴出した活動、5世紀のC降下軽石を噴出した活動などがある(高橋,1998)。
記録に残る火山活動
火山観測
気象庁では,地震計,空振計,傾斜計,GPS,遠望カメラを設置し, 浅間山の火山活動の監視・観測を行っています。その他、関係機関の協力の下、二酸化硫黄の放出量観測、火口内温度の測定も定期的に実施しています。
火山活動解説資料
気象庁が実施した火山観測データの解析結果や,火山活動の診断結果を掲載します。毎月1回,上旬に公表します。
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