海軍十字章感状
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/06/06 15:40 UTC 版)
アメリカ合衆国大統領は、戦死した以下の者に海軍十字章を授与する。 一等軍曹 ジョン・バジロン アメリカ合衆国海兵隊 以下の感状にその功績を示す。 1945年2月19日、火山列島硫黄島での敵日本軍との交戦において、第5海兵師団第27海兵連隊第1大隊C中隊機関銃分隊隊長として示した比類なき英雄的行為を称えて。 上陸後直ちに戦術的状況を的確に見極め、全面的に要塞化された日本軍防衛陣地からの集中砲火から味方中隊の前進を助けたバジロン1等軍曹は、果敢にも敵重砲の砲撃を潜り抜け、側面から敵防御陣地の屋根に上がって手榴弾及び爆弾の攻撃を加え、独力で敵防御陣地を無効化しその守備部隊を壊滅させた。如何なる時も大胆不敵にして積極果敢であった軍曹は、戦闘の行われている浜を乗り越え、坂を上ってエアフィールド・ナンバー1(千鳥飛行場)へ向かい、炸裂する敵砲弾に幾度も身をさらしながら敵地雷原で身動きが取れなくなった友軍戦車を冷静に支援し、絶え間ない迫撃砲及び重砲火のなか圧倒的な敵火力をものともせず味方大型車両を危険地帯から安全な場所へ巧みに誘導した。常に最前線に立ち豪胆で鉄の意志をもって前進を続けたが、飛行場の脇を移動中敵迫撃砲弾の炸裂を受け即死した。 勇敢で不屈の精神を持ったバジロン軍曹は、その恐れを知らぬ自発的行動、傑出した技能、そして狂信的敵軍に対峙した際の勇気ある自己犠牲の精神によって、戦闘初期の危機的な局面において所属中隊を進軍させることに大いに貢献した。この苦しい戦いの間中自らの責務を揺らぎなく果たしたその姿勢は戦友達を感化し、軍曹自身と合衆国海軍に最高の栄誉をもたらした。バジロン軍曹は祖国のために奉仕し、その命を祖国に捧げた アメリカ合衆国大統領代理ジェームズ・フォレスタルアメリカ合衆国海軍長官
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