活動休止と再結成 (2004年 - 2008年)
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「グラスジョー (バンド)」の記事における「活動休止と再結成 (2004年 - 2008年)」の解説
バンドは2004年に活動休止を宣言し、パルンボはラリー・ゴーマンを含む新しいバンド、ヘッド・オートマティカを結成し、ベックは服飾の仕事に携わることになった。2004年の終わりにはトッド・ウェインストック、デイヴ・アレン、ラリー・ゴーマンの全員がバンドから解雇され、「バンド内で何らかの和解し難いトラブルが発生して」解散したらしいという噂話が囁かれる中、グラスジョーとしての未来は暗礁に乗り上げた。冗談であると思われるが、実際バンドのウェブサイトには一時「RIP GlassJAw(グラスジョーよ安らかに眠れ)」と表示されていたことがある。バンドは解散しているということを否定し、現在進行中のパルンボのクローン病が活動休止の理由の一つだと発表した。メンバー間でのコミュニケーションが断絶している中、少なくともトッドの与り知らぬところで予定されていたライヴ(結局はキャンセルされるが)は、それが彼への(そして他のメンバーに対しての)通知だとするのなら、バンドから排除されたことを意味していた。トッドはバンドのウェブサイトで以下の声明を発表した。「みんなが俺に12月に予定されているグラスジョーのライヴについて訊いてきた。でも俺はそれについて何も知らないんだ。そこでパソコンで確認してみると、確かにライヴは予定されている。少し考えた後、これは単なるミスだと思ってベックに電話して確かめようとした。そこで俺はベックがグラスジョーについて俺とは全く違うビジョンを持っていると知ったんだ。俺の知る限り、ベックは自らギターを弾き、パルンボとドラムとベースの二人の雇われミュージシャンでライヴをするつもりだ。ベックのグラスジョーについてのビジョンを知った後、俺はもうそこにはいないんだと判った。(中略)それをどう受け止めればいいのかは分からないけれど、とにかく俺は動かなければならないみたいだ。」そして彼は脱退するとメン・ウィメン・アンド・チルドレンを結成した。 2005年、およそ二年の活動休止の後、バンドは3つのライヴに出演した。うち1つはニューヨーク州ファーミンデールで催されたチャリティイベントで、1つはザ・ユーズドのツアーでの出演だった。これについては、当初、彼らは全ての日程に帯同する予定だったが、この時パルンボのクローン病が悪化していた。(ヘッド・オートマティカの全米ツアーもキャンセルされている。) 再結成時、マニュエル・カーレロはザ・ジャイアントというバンドのメンバーだったが、5年の時を経てアレンの後任としてグラスジョーに加入した。初期のバンドメンバーであったドゥリジャー・ラングも、ラリー・ゴーマンの後任として加入した。ギタリストが一人分空席となっていたが、バンドはこのメンバーを補充せず、4ピースという形を維持した。 2005年10月、バンドは『ウォーシップ・アンド・トリビュート』に収録されなかったB面曲を集めたEP『エル・マーク』をリリースした。2006年11月には公式サイトも再び更新され、その年の12月にデフトーンズのサポートとしてツアーを敢行し、ヘッドライナーとしても数公演行った。「このツアーで最も良かったことは、それができたことだ。」パルンボは言う。また2006年の大晦日、彼らはコネチカットで開催されたフェスにヘイトブリードらと共に出演した。 グラスジョーの公式サイトには「7.7.7.」という文字が太字で表示され、イギリスでの一度限りのライヴを予告した。すると次はファンサイトであるGlassjaw.netにてウォームアップライヴとして6.7.7.という日程も予告された。それらのライヴはイギリスに於ける直近4年間での初めてのものとなった。2007年の終わりにはアメリカの各地でもヘッドライナーとしてのライヴを行った。それらのツアーはバンドが頻繁にライヴをキャンセルすることを皮肉り、冗談めかして「100% Maybe」ツアーと名付けられた。また、ニュージャージーではアゲインスト・ミー!と共にヘッドライナーとしてフェスに出演も果たしている。 これらの間に、グラスジョーのマイスペース上に掲載されていた曲が消去され、「Yum Yum」という曲が新たに公開された。これはディストーションのかかったドラムラインのループトラックで、最後の数秒間はディストーションが取り去られたドラムが登場するというものだった。六日後、その曲が削除されると、今度は「Last Lisp」という曲が公開された。これは「Yum Yum」とは違い、最後の処理が為されていないベースラインのループトラックだった。それらはレコーディング中である次のアルバムの切れ端である。
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