波源域
別名:津波の波源域、津波波源域
英語:tsunami source area、source area of Tsunami
津波の発生原因となる地殻変動が起こった領域。
国土交通省気象庁気象研究所・地震火山研究部による「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震関連」のページの中では、波源域が次のように説明されている。
※津波波源域について
津波波源域とは、海底で地殻変動が生ずることによって直接的に海面が変動した範囲のことです。
波源域は、主に「震源域」の語と共に言及される。震源域は、地震を引き起こす岩石の破壊が生じた領域全体を指す語であり、岩石の破壊が最初に生じた箇所を指す「震源」と対比して用いられる。波源域は、地震ではなく津波に着目して、津波を引き起こす岩石の破壊が生じた領域を示す。
通常、波源域は、本震の震源域や余震域とおおむね一致する。なお、波源域は津波の発生原因であるから、自ずと海底になる。
2011年3月に発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)では、波源域の規模は長さ(南北方向)約500キロメートル、幅約200キロメートルと推定された。2004年12月のインド洋大津波(スマトラ島沖地震)では、長さ約1300キロと推定されている。
関連サイト:
平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震関連 - 気象庁 気象研究所
平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震の津波波源域 - 気象庁 気象研究所
波源域
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/04 07:40 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動波源域(はげんいき)とは、津波が発生した領域、すなわち、津波の原因となる海底の隆起や沈降を起こした領域のことである。波源域は、地震の震源域と概ね一致するか、または広くなることが多い[1]。波源域の形は多くの場合、長方形や楕円形に近い[2]。波源域の大きさは、地震の規模・マグニチュードの大小に比例し、マグニチュードが大きいほど波源域も大きくなる。
脚注
- ^ “(津波の)波源域 | 地震本部”. www.jishin.go.jp. 地震調査研究推進本部(改変あり). 2021年3月3日閲覧。
- ^ 小項目事典,デジタル大辞泉, ブリタニカ国際大百科事典. “波源域とは” (日本語). コトバンク. 2021年3月3日閲覧。
外部リンク
波源域
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/13 15:01 UTC 版)
松本 (1992-1993) らは海底音響探査により海底地すべりを発生させた可能性が高い地形を発見し、北緯23度55分 - 24度00分、東経124度10分 - 124度20分付近と北緯23度40分、東経124度30分付近の2箇所が波源域であった可能性が高いとされた。その後の調査で後者の地点周辺で、長さ80キロメートル以上、幅30キロメートル以上の大規模な海底地すべり痕跡が確認され、津波シミュレーション結果から巨大津波の発生原因が明らかにされた。この海底地すべりは、前弧側に形成された隆起帯が右横ずれ断層(八重山断層帯)の活動によって切られ急斜面を形成し、強震動や地殻変動によって崩壊したと推定されている。
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