法令などによる分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 22:37 UTC 版)
「ペデストリアンデッキ」の記事における「法令などによる分類」の解説
1950年(昭和25年)5月24日施行の建築基準法の第44条第1項で「建築物又は敷地を造成するための擁壁は、道路内に、又は道路に突き出して建築し、又は築造してはならない。」とあり、そもそも道路上空に通路を設置することはできないことになっているが、同項第4号により、特定行政庁の認可があれば設置することが可能になる。 1957年(昭和32年)7月15日の「道路の上空に設ける通路の取扱等について」との通達(以下「1957通達」と表記)により、道路上空を横断する通路の設置基準が規定された。日本初の横断歩道橋は1959年(昭和34年)6月27日に開通したが、「1957通達」の適用外であり、他の法令もペデストリアンデッキや公共用歩廊とは違って適用外になる。 公共用歩廊は、道路上空で建物同士をつなぐ渡り廊下のようなもので、近年はビル同士をつなぐ場合にスカイウォークなどとも呼ばれる。「1957通達」の基準に適合する場合に設置が許可され、道路管理者に道路使用料を支払って設置する。 ペデストリアンデッキの所有者は設置される広場や道路の所有者であるのが一般的だが、広場や道路の管理者、接続される建物の管理者らが応分の負担をして設置される。 道路上空に設置される歩行者通路の比較(適用:○、部分適用:△、非適用:×)設置者「1957通達」建築基準法消防法道路法ペデストリアンデッキ接続する建物の管理者建築物下の土地管理者建築物下の道路管理者 △道路上空部分のみ ○建築物 ○防火対象物 ○32条占用物件 公共用歩廊(道路上空通路)接続する建物の管理者 ○ ○建築物 ○防火対象物 ○32条占用物件 横断歩道橋道路管理者 × ×工作物 ×道路の一部 ×道路 ペデストリアンデッキは道路法の適用を受けるため、占有して商売を営むには制限があり、同様に歩車分離を実現できる地下街のように利益を生み出すことは難しいが、ペデストリアンデッキの方が地下街に比べて初期投資が小さくて済む利点がある。
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