水酸化銅とは? わかりやすく解説

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すいさんか‐どう〔スイサンクワ‐〕【水酸化銅】

読み方:すいさんかどう

水酸化銅(Ⅰ)。水酸化第一化学式CuOH

水酸化銅(Ⅱ)。(Ⅱ)塩の水溶液アルカリ加えて得られる淡青色粉末溶けずアンモニア水には錯イオンとなって溶け青色溶液になる。水酸化第二化学式CuOH2


水酸化銅(II)

(水酸化銅 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/29 04:04 UTC 版)

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水酸化銅(II)
識別情報
CAS登録番号 20427-59-2
KEGG C18712
特性
化学式 Cu(OH)2
モル質量 97.561
外観 青、または青白色結晶
密度 3.37, 固体
融点

N/A (CuOに分解)

への溶解度 不溶
危険性
GHSシグナルワード 警告(WARNING)
NFPA 704
0
2
0
引火点 無し (不燃性)
発火点 無し
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

水酸化銅(II)(すいさんかどう(II)、Copper(II) hydroxide)は、化学式 Cu(OH)2 で表される2価の水酸化物で、比重2.368、分子量97.56。CAS登録番号は20427-59-2。青白色粉末または青色結晶で、、希酸に不溶。アンモニア水、シアン化アルカリ溶液に錯塩を作って溶ける。特にアンモニア水に溶かしたときに生じる銅アンモニア錯体セルロースを可溶化するため、銅アンモニアレーヨンの製造に用いられる。水溶液中にクエン酸酒石酸が共存すると、キレート化合物を形成して溶ける。また、水酸化アルカリ溶液に溶け紫色のコロイド溶液を生じる。極めて濃いアルカリ溶液には Mn[Cu(OH)4] のような銅酸塩を作って溶解し、青色を呈する。

水酸化銅は比較的熱に不安定で、60–80 ℃ に加熱すると脱水して分解し、黒色の酸化銅(II) に変化する。希アンモニア水から水酸化銅を結晶化させることができるが、これによって生成した結晶性のものは若干熱に安定で、100 ℃ に加熱しても分解しない。

低温で水酸化銅に過剰量の過酸化水素水を作用させると過酸化銅 CuO2 が得られる。

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