民族・移民
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2016年の国勢調査によるとモントリオール都市圏の人口は409万8927人。2010年の都市的地域の人口では340万人であり、世界第95位、国内第2位である 人種構成 2016年(モントリオール市内) 白人 63.3% 黒人 10.3% アラブ・西アジア系 8.2% 中南米系 4.1% 中国・東アジア系 3.8% 東南アジア系 3.5% 南アジア系 3.3% 先住民系 2.5% 2016年の調査によるとモントリオール市内の6割強ほどは白人であり、フランス系が大多数を占める。次いで、フランス人と同じカトリック教徒であったアイルランド人の移住者が非常に多く、現代のフランス系の住民にもアイルランド人の家系を持つものが多い。そして、1960年代までは支配者階級にいたイングランド系やスコットランド系がそれに次ぐ。また、ドイツ系や戦後移民してきたイタリア系やギリシャ系、ポルトガル系なども多く見られる。 モントリオール市内ではおよそ3割強が白人以外の有色人種となっている。特に近年はレバント・マグリブ地域をはじめとするアラブ系移民が急増している。黒人の割合は1割を超えカナダの都市のなかではかなり多い方であり、特にその多くを占めるハイチ系移民は約13万人を数え、マイアミ、ニューヨークと並ぶ北米屈指の規模である。先住民も7万人ほど暮らしており、近郊にはカナワクとカヌサタクというモホーク族の居留区がある。その他、中国系、ベトナム系、フィリピン系、アルメニア系などが多く住んでおり、市内にはイタリア人街(en:Little Italy, Montreal)やチャイナタウン(en:Chinatown, Montreal)などの移民街が形成されている。 近年の移民は、フランス、モロッコ、アルジェリア、レバノン、ハイチ、カメルーンなどのフランス語圏や旧フランス植民地からの移民が多いのが特徴である点で他の北米の都市とは大きく異なっている。トロントやバンクーバーに比べると東洋系は少ないが、第二次大戦後にカナダ西部から移住してきた日系人も5,000人ほどと小規模ながらコミュニティが存在し、日系文化会館も設置されている。
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