殺人喜劇のC6H5NO2―森江春策、余暇の事件
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『創元推理6』1994年秋号掲載 正式タイトルは、「殺人喜劇のC6H5NO2(ニトロベンゼン)―森江春策、余暇の事件『毒入りチョコレート事件』第八〜第十三の解答」である。 実業家・湯捨は、試食として送られてきたチョコレートを、顔見知りの実業家仲間・呉安にあげてしまう。それを食べた呉安は失神し、妻は死亡、チョコレートにはニトロベンゼンが混入されていた。解明に繋がる手がかりがなく、迷宮入りかと思われたこの事件に、推理作家の路地谷が目を付け、各界の面々に真相当てコンテストをすることになった。そしてまた森江春策も、知り合いの作家・芦辺拓に頼まれ、事件の真相を考えることに……。 芦辺作品の登場人物が次々と登場する、オールスター的作品。講談社ノベルス版までは短編「ドアの向こうに殺人が」(後に『黄金夢幻城殺人事件』収録)のキャラクターが登場していたが、文庫版にて『ネオ少年探偵シリーズ』の3人に差し替えられている。また素性が不明な一人については『七人の探偵のための事件』で明らかになる。 呉安 弁竹(くれやす のぶたけ) 青年実業家。28歳。湯捨から貰ったチョコレートを妻と食べ、妻が亡くなる。 湯捨(ゆすて) チョコレートを送られるが、呉安にあげてしまう。妻と不仲。 杜住(もりずみ) 府警本部の警部。 路地谷 芹噛(ろじや せりがみ) 新本格推理の旗手として名高い。《推理クラブ》を主宰する。 茶律 野性男(ちゃりつ たけお) 弁護士。 昼多 触美(ひるた ふれみ) 漫画原作者兼シナリオライター。 本春毛 椈鳥(もとはるげ ぶなどり) 作家。 在乎 珠子(ありしや たまこ) ティーン文庫の人気作家。 安風呂 蔦郁(あんぶろ つたいく) 無名の一市民。 保瀬 七郎(ほせ しちろう) 『保瀬警部最大の冒険』に登場する。 久村 圭(ひさむら けい)・八木沢 水穂(やぎさわ みずほ)・桐生 祐也(きりゅう ゆうや) ジュヴナイル『ネオ少年探偵シリーズ』に登場する。 乙女 探偵(おとな とるただ) 『名探偵Zシリーズ』に登場する。 平田 鶴子(ひらた つるこ) 『モダン・シティシリーズ』に登場する。
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