歴史と状況
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/04/01 00:39 UTC 版)
「インターネットアート」の記事における「歴史と状況」の解説
インターネットアートは様々な芸術活動や芸術運動にルーツがある。一部のインターネットアートは特にコンセプチュアル・アート、フルクサス、ポップアート、パフォーマンスアートと関係している。インターネットアートはまた歴史的に、通常の博物館や美術館とは無縁の、ヨーロッパ/日本/アメリカ合衆国の研究機関などで行われてきた技術中心の電子的アートの学際的領域と関連している。そのような例として、リンツのアルス・エレクトロニカ、サンパウロのFILE Electronic Language International Festival、LA Freewavesによる new media film festival、Kunstradio による初期のネットワークラジオ実験、パリの IRCAM(電子音楽研究センター)などがある。コンピュータとインターネットが一般化することで、安価に利用可能な技術が増え、それを利用するアーティストも増えていった。 1995年から1998年にかけて、インターネットアートは、Benjamin Weil による Adaweb(米国東海岸のアーティストらによる共同運営サイト。現在はあちこちリンクが切れている)や Simon Lamuniere による documentaX により、広く一般に認知されるようになった。ただし、これにはインターネット・バブルも大いに関係している。その後、1999年の Berkeley Art Museum Pacific Film Archive(Valéry Grancher、Ken Goldberg)、2000年の La Maison Européenne de la Photographie MEP(Valéry Grancher)などがあった。芸術家の一部はインターネットアートを他の現代芸術の形態と結びつけた。しかしながら、コンピュータネットワーク関連のアートの歴史はこれよりも古く、1980年代初期から1960年代後期まで遡ることができる。現在では、インターネット関連の芸術作品は単なる技術中心のアートよりも広がりを見せており、通常ネットワークで活動しているアーティストは一般の現代芸術や実空間と仮想空間の橋渡しという文脈で語られることを好む。例えば、以下のようなアーティストがいる。 Valéry Grancher(フランス) G. H. Hovagimyan(アメリカ合衆国) Knowbotic Research(ドイツとスイスのグループ) Igor Stromajer(スロベニア) Joseph Nechvatal(アメリカ) Philip Pocock(カナダ) Agricola de Cologne(ドイツ) エキソニモ(日本)
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