歌手の選考
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基本的には、その1年間にヒット曲を出した歌手を対象として、出場者の選考が行われる。本人や所属レコード会社・所属事務所に対して、選考対象とされることや出場への意思の有無の確認が行われ、例年11月ごろの選考会議で最終決定される。発表と同時に記者会見が開かれ、『NHKニュース』をはじめ各メディアでも報道される。この記者会見には初出場者が出席することが恒例となっている。第61回(2010年)以降、出場者発表会見はインターネットでもストリーミング配信で生中継がされている。 番組側は基本的に選考の過程や理由などを明らかにはしておらず、非選出者については発表記者会見の質疑応答の中で、最低限の事情を明らかにしている程度である。第72回(2021年)の発表では「今年の活躍、世論の支持、番組の演出・企画に沿う」という3点が具体的に提示されている。第72回ではこの3点を中心に、以下の6つのデータが出場歌手決定の参考資料とされた。 CD・DVD・Blu-rayの売り上げ インターネットでのダウンロード・ストリーミング・ミュージックビデオ再生回数・SNS等についての調査 有線・カラオケのリクエスト等についての調査 ライブやコンサートの実績 7歳以上の全国3553人を対象にNHKが行った「ランダムデジットダイヤリング」方式による世論調査の結果。(質問は、「紅白に出場してほしい歌手男女各3組」) 7歳以上の全国8000人を対象にNHKが行ったウェブアンケート調査の結果 (質問は、「紅白に出場してほしい歌手男女各3組以上10組まで」) (これらは時代の変化に合わせて微妙に変えているが、このような参考資料を検討のうえ、総合的に判断している) 出場歌手選考の参考として、第23回(1972年)の選考時より「ご意見を伺う会」が発足し、その会員から意見を求めるという体制が第38回(1987年)まで続いた。NHKが視聴者を対象に行うアンケート結果は第37回(1986年)までは重視されていたが、以降は参考程度に留められていたという。原則として結果は公表されない。 紅白の出場歌手に選出されるには、第一義的には音楽業界での活躍、すなわち音楽セールスの実績(CD、DVD、音楽配信、USEN、カラオケなど)・実力・知名度・話題性・世論の支持・歌唱力・同回のテーマとの合致などが重要となるが、ほかにも以下の条件が存在するとの指摘がある。
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