欧州・北米版との違い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/08 05:34 UTC 版)
日本版以外の北米や欧州で発売された欧米版である『Castlevania III: Dracula's Curse』は、日本版から若干仕様が変更されている。また北米版と欧州版でも日本版との違いほど大きくはないが多少違いがある。なおこの欧米版は日本国内でリリースされたことはない。 パッケージイラストが異なる。 主人公の名前がRalph C. Belmond(ラルフ・C・ベルモンド)ではなくTrevor Belmont(トレバー・ベルモント)である。ヴェルナンデスのスペルはBelnades、ダナスティのスペルはDanastyとなっている。 いくつかのステージのカラーリングが変更されたり、オープニングの黒い雲のイラストが修正されている、オープニングの大きな十字架の後光が取り去られた、ステージ8の女性像に服が着せられている、といった背景関連グラフィック変更。 いくつかの敵のカラーリングやスプライトが変更され、攻撃パターンが変更されている場合もある(変更されている場合、すべて強化調整であり難易度は上がっている)。グールラビットはせむし男になり、メデューサの胸部はより筋肉質になっている。暗黒邪神の後ろの角は取り払われている。 日本版に採用されていたVRC VIチップを搭載していないため、曲のアレンジが日本版とは異なる別アレンジバージョンになっている(スタッフロールによると日本版にはいなかった欧米版だけのサウンド担当スタッフがいる)。VRC VIはコナミ独自開発のチップであり、標準の5チャンネルに加えて矩形波を2ch、鋸波を1ch追加して合計8チャンネル扱うことができた。NES本体にはカートリッジ音声入出力端子が搭載されていなかったため、欧米版には任天堂純正のMMC5を採用することになり、それに合わせて音源が書き換えられた(欧州版では音程が高く速い)。また、PCMで再現可能であるにも関わらずパーカッションの音が微妙に劣化している箇所もある。ステージ9の曲は少し短くアレンジされている。 グラフィックのクオリテイは若干ながら劣る。背景で使われているエフェクトは欧米版には存在せず、これも日本版に搭載されていたコナミ製チップを欠いていることが原因である。 難易度が若干上がり、敵から受けるダメージはゲームの進行度によって増加する(北米版と欧州版では減り方が違う)。最終ステージでボスに敗れるとボス直前ではなくステージ最初からのリスタートとなる。 ゲーム中に使われるフォントが日本版は標準的なものであるのに対して、欧米版はブラックレターのような様式になっている。 日本版にない要素として、特殊なプレイヤー名を入力することで隠し要素が発動する。ゲーム開始時(また再開時)に残機を10機で始めることができたり、サブキャラクターを使ってゲームを開始したり、より難しい設定でプレイできたりなど。
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