欠点と対処
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 10:13 UTC 版)
精度の低下 ブルパップ型を採用することで全長を短縮する利点を得たが、その代償に前後サイトの間隔を十分に得られなくなり、長距離射撃時の命中精度に誤差が生じやすくなった。そこで二脚を標準装備にすることで接地時の安定性を向上させて、依託射撃時の命中精度の維持を図った。 健康被害 銃床に機構を組み込む構造故、射撃姿勢をとると顔の位置に機構が存在することになり健康問題が生じた。呼吸器系 顔の直近に排出された硝煙を吸い込むことになり、呼吸器系の健康を害する可能性を問題視されている。 聴覚系 射撃姿勢をとると機構の直近に耳を近づける形になり作動音や破裂音が鼓膜を痛める可能性を問題視されている。 顔への怪我 排出口が顔の位置になるため薬莢が顔に当たる危険性がある。整備時に部品の向きを入れ替えることで排莢方向を左右に変更できるようになっているが、現代戦で行われる左撃ちと右撃ちを臨機応変に切り替える用法に対応できない欠点が残った。 弾の相性問題 初期型のF1はアメリカ軍で使用されているM193弾を想定して設計されたために、標準仕様のNATO弾を使用すると薬莢がちぎれて動作不良を起こす危険がある。鉄製の薬莢のNATO弾を生産し、他国製のNATO弾の使用を禁じて応急対処を行った。後期モデルであるG2へのアップグレードでSTANAG マガジン対応に併せて標準NATO弾も使えるようにしたが、依然F1も現役であるため鉄製薬莢はそのまま使われ続けている。
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