概要と動作原理とは? わかりやすく解説

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概要と動作原理

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/07 16:00 UTC 版)

4S (原子炉)」の記事における「概要と動作原理」の解説

中部電力から電力中央研究所出向し原子力部長理事務めた服部禎男1986年から1993年にかけてアメリカアルゴンヌ国立研究所との乾式再処理技術における共同研究従事した。その途中1988年燃料交換小型安全炉を発案し、これが後の4Sとなった東芝原子力部門技術者具体的に設計し炉心直径は約1メートル以下(5万キロワットタイプで高さ4メートル)である。小型原子炉中性子漏らしやすいという特徴逆手取った発想で、燃料装填しただけでは、どうやって臨界ならないという安全性備えているとされている。臨界させるには、燃料棒沿ってリング状の中性子反射板スライドさせることで、漏れた中性子反射させて連鎖反応維持させる設計になっており、燃料スライドする中性子反射板沿ってロウソクのように30年5万キロワットタイプで20年)かけて徐々に燃焼して終端まで反応して炉の寿命終えるという。燃料入れ替えという概念はなく、その分事故率下げられるとされている。中性子反射板燃料のない部分退避させることで緊急停止する仕組みになっているとされる燃料は、アメリカのEBR-IIでも用いられたウラン・ジルコニウム(もしくはウラン・プルトニウム・ジルコニウム合金)の合金である金属燃料使い冷却材液体ナトリウム使用するという。高速炉期待されるマイナーアクチノイドの燃焼も可能である。東芝開発かかわり、同じ液体ナトリウム使用するタイプもんじゅと違う点は、冷却材流れ抵抗がない点。液体ナトリウムの量も少なく故障の際にも自然対流による冷却期待できる東芝設計では、冷却材循環をさせるポンプも、可動部分の存在しない電磁対流ポンプ採用される中性子反射板重力に従って落下させるだけで緊急停止でき、装填されている核燃料少量なため、事故の際の安全基準目安とされている敷地境界距離も圧倒的に小さく計算によると半径20メートルとされている。4S炉は東芝中心となって開発進めているが、1999年現在実証実験には至っていない。

※この「概要と動作原理」の解説は、「4S (原子炉)」の解説の一部です。
「概要と動作原理」を含む「4S (原子炉)」の記事については、「4S (原子炉)」の概要を参照ください。

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