概念体系工学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/12 13:46 UTC 版)
「エンタープライズモデリング」の記事における「概念体系工学」の解説
概念体系工学(英語版)または概念体系構築(Ontology building)は、概念体系(オントロジ)を構築する手法や方法論を研究する知識工学のサブ分野である。エンタープライズアーキテクチャのドメインで、オントロジは、オブジェクトを、それらの属性と関係性を一貫した方法で、構造化するのに使われるアウトラインまたはスキーマである。エンタープライズモデリングのように、一つの概念体系は、他の概念体系を構成できる。エンタープライズモデリングにおける概念体系の目的は、企業内の全ての組織と部門を横断して、情報の共有、再利用、同化、及び普及を形式化し確立することである。そこで概念体系は、一つの企業内に置かれている種々の機能やプロセスの統合を可能にする。 うまく明確に表現された構造と語彙を持つ共通な一つの言語は、会社にその運用をより効率化を可能にする。共通の概念体系は、企業ネイの種々の部門間のコミュニケーション、理解、及びそこで協調の効果性を可能にする。多数の環境で利用される種々の概念体系が存在する。その言語が情報システムと設計の領域で早期に例示された一方、他の概念体系は企業内でのプロセス、手法、活動などを定義する。 エンタープライズモデリングで概念体系を使うことはいくつかの利点を提供する。概念体系は、一つのモデルへの明快さ、整合性、及び構造を確かにする。それらは、効率的なモデル定義と分析を促進する。一般的な企業概念体は、構成要素の再利用性及び自動化を可能にする。概念体系がスキーマまたはアウトラインであることから、概念体系の利用は、正しいエンタープライズモデルの定義、分析、及び明快さを確かにはしない。概念体系は、どのようにそれらが定義され、実装されるかによって制限される。一つの概念体系は、何がモデル化されているかの局面の全てを獲得する潜在性や能力を含むかもしれないし、そうでないかもしれない。
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