植物的特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/29 06:35 UTC 版)
樹高は約5メートルになる。日本では3 - 4月にかけて、葉のない枝に、アンズやモモとよく似た白色・桜色・桃色の花弁の端に小さな切り込みの入った花をサクラ同様一斉に咲かせる。ただし花柄が非常に長いサクラの花と違いアーモンドは花柄が非常に短く、枝に沿うように花を付けるため、桜色・桃色の花の品種の場合は一見モモの花のように見える。7 - 8月に実が熟する。果実が自然に落下することはないので、実の収穫の際には樹を「ツリー・シェイカー」と呼ばれる機械で揺さぶって実を落とす。日本では果実が熟す時期が梅雨時に重なるため、果肉が割れた時点で収穫を行わないと腐敗したり虫に食われたりする。 スイート種(甘扁桃)とビター種(苦扁桃)があり、食用にされるのはスイート種である。スイートアーモンドには100以上の品種があるとされるが、食用とされる主な品種は、ノンパレイユ (Nonpareil)、カリフォルニア (California)、カーメル (Carmel)、ミッション (Mission)、ビュート (Bute) などである。脂質を55%含む他、ビタミンB2も多く含む。ビター種は鎮咳などの薬用や着香料、アーモンドオイルの原料などとして利用される。ビター種の苦味はアミグダリンによるもので、一定量を摂取すると有害である。アミグダリンは加水分解されることで猛毒のシアン化水素を発生させる。
※この「植物的特徴」の解説は、「アーモンド」の解説の一部です。
「植物的特徴」を含む「アーモンド」の記事については、「アーモンド」の概要を参照ください。
- 植物的特徴のページへのリンク