栽培の方法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/17 07:56 UTC 版)
通常、鉢植えにして栽培する。夏場は日光によって葉が褐色に日焼けする場合があるため、直射日光を遮って育てる。冬場は、日本の屋外気温では越冬できないため室内で育てる(耐寒性5度程度まで。10度以上が望ましいとされる。)。また、冬場に大量の水を与えすぎると根腐れの原因になるので、表面の土が乾いてから少量を与える。根が張りやすく根詰まりを起こしやすいため、毎年5月から7月に、大きめの鉢に植え替えるか、余分な根を切り除いてから植え替えることが望ましい。 上手に育てれば、栽培開始から3年から5年程度で開花結実するようになる。開花時期は種によっても異なるが、開花している期間は1日程度と極めて短い。その後、結実してから実が熟するまでには半年から9か月ほどの時間を要するため、長期間に亘って赤い果実の観賞を楽しむことができる。収穫した実から種子を取り出して焙煎し、コーヒーとして飲用することも可能である。ただしコーヒー豆の乾燥や焙煎にはある程度の熟練を要する。 株分けを行うには播種と挿し木の2つの方法がある。 播種 収穫した種子を直接地面に播くか、あるいは水を含ませたティッシュの上などで出芽させた後に地面に移植する。その際、種皮(パーチメント)に小さく切れ目を入れた方が出芽率がよくなると言われる。市販されているコーヒー豆の場合、生豆でもパーチメントが除かれて乾燥処理をされているため出芽率はよくないが、収穫年度の新しい緑色の濃いものであれば出芽させることも可能である。古く褐色がかった生豆や焙煎豆では出芽しない。 挿し木 栽培しているコーヒーノキの先端の細い枝を4節から5節程度で切り取り挿し木を行う。播種に比べて成功率が高い。
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