東日本大震災に関する表現
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/24 18:17 UTC 版)
「おかえりモネ」の記事における「東日本大震災に関する表現」の解説
本作は「制作」の節にある通り、NHK東日本大震災プロジェクトなどの一環として制作されている。 本作で東日本大震災を扱うことについて、制作統括の吉永証は、震災から10年目の春というタイミングから震災を背景にしないことは考えられなかったとし、震災で個々人に起こったことは千差万別で、それぞれの気持ちに寄り添うことを表現したいという意図を語っている。また、チーフ演出の一木正恵は「(ドラマの)企画の原点に、気仙沼市の中学3年生の答辞があります。「自然の猛威の前には、人間の力はあまりにも無力で、わたくしたちから大切なものを、容赦なく奪っていきました」。「見守っていてください、必ずよき社会人となります」と決意と覚悟を語っていました。深く感動すると共に苦しくもなりました。…亀島のモデルとなる気仙沼大島の中学生たちは、およそ一週間物資の供給がない中、プールの水を濾過するなどあらゆる手を使って島民の命を守りました。とにかく大人にならねばならなかった、希望にならねばならなかった。そして本来ならば先頭に立っていたはずなのに、島に戻れなかったモネを主人公とし、あの時何もできなかったと密かに悔やみ続ける多くの人々の思いを託すこととしました」と語っている。 劇中では、冒頭の百音の出生の場面を除いて2014年5月から始まり、過去の出来事としての震災の回想は第15回に登場する。起承転結の「起」の部分で記憶として描くことについて、過去のNHK連続テレビ小説の作品で「転」の部分に震災を置いた『あまちゃん』や『半分、青い。』との違いが指摘されている。 なお、震災の一部である福島第一原子力発電所事故については劇中では描かれていない。
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