東日本大震災に関する舌禍
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/28 07:22 UTC 版)
「長田義明」の記事における「東日本大震災に関する舌禍」の解説
大阪府議会議長就任中、2011年3月20日の自身の事務所開所式にて、9日前に発生した東日本大震災について「大阪にとって天の恵みというと言葉が悪いが、本当にこの地震が起こってよかった。」と発言した。 この発言の背景には、元来、長田は橋下徹大阪府知事が提唱する大阪南港の咲洲庁舎への大阪府庁全面移転に反対してきた(ただし咲洲庁舎購入予算には賛成)という経緯があり、同地震では咲洲庁舎のエレベーターや壁の一部などが損傷したため、防災拠点にふさわしいか再検証する必要が生じたという意図での発言であった。「天の恵み」発言に続いて「知事の考えが間違っていたことが示された」とも発言していた。 「大阪府咲洲庁舎#東日本大震災による庁舎全面移転断念及び二庁舎構想」も参照 批判を受け、長田は翌21日に「言葉遣いの不適切さについて」謝罪した。 同年3月23日には、自民党大阪府議団が長田の発言を「不適切だった」として、4月の大阪府議会選挙に立候補を予定していた長田の公認を取り消し、除団(除名)処分とした上で、議長辞職を勧告。 翌24日には、長田自身も議長を辞任する意向を表明。一方で議員辞職については否定し、4月の府議選には無所属での出馬を検討しているとした。長田は同日の記者会見で「私の発言により被災者をはじめ多くの方々にご迷惑をおかけしました」と謝罪する一方で「(発言直後に)この言葉はいけないと言った」と釈明し、「(報道は)私の真意とは180度違う」とマスメディアの報道を批判した。 同年4月10日に行われた第17回統一地方選挙で、大阪府議会選挙(大阪市鶴見区選挙区)では自民党の公認を取り消されたが、支持者からの「出るべきだ」という声を受けて無所属での立候補を決意。選挙の結果、得票総数の30.3%を獲得したものの落選した。
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