条例などによる取り締まり
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 03:19 UTC 版)
アメリカでは多くの学区において腰パンは禁止されている。2007年6月、ルイジアナ州デルキャンブレでは下着を見せるようなズボンの着用が条例で禁止された。アメリカ南部は右寄りな地域で、差別等もまだまだ残っていることも関係していると思われる。また、上半身裸で外出する者が多くいるためでもある。一方で、バージニア州議会は2005年2月に腰パンを違法とする条例を制定しようとしたが失敗し、他地域では腰パン禁止条例は憲法違反との判決もあり、物議をかもしている。 2009年以前に、フロリダ州リビエラ・ビーチやミシガン州フリント、イリノイ州リンウッドの地方議会では、ずり下げズボン禁止条例が可決されている。特に、リビエラ・ビーチでは、2008年7月15日に条例による規制が施行されて以来、若者男性20人が起訴された。フロリダ州裁判所は、裁判の通じて2009年4月22日、禁止条例はアメリカ合衆国憲法違反であるとの判断を下した。なお、裁判の過程で弁護側は、デビッド・ベッカム、ヘンリー・マウントバッテン=ウィンザーらの写真を提示し、下着を見せるスタイルはいまやファッションの主流となっていると主張した。 2011年6月17日、腰パン姿のニュー・メキシコ大学の学生がサンフランシスコ国際空港でUSエアウェイズ機に搭乗しようとしたところ、腰パンの是非について航空会社係員と口論になり、機長からの要請により警察が学生を不法侵入容疑で身柄を拘束した。 2012年4月12日、アラバマ州の裁判所で、盗品譲受により起訴されていた男が腰パンで出廷。法廷侮辱罪によりその場で、別に禁固3日が言い渡された。
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