本事件前の余罪
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 03:14 UTC 版)
「福岡一家4人殺害事件」の記事における「本事件前の余罪」の解説
加害者Zは(X・Yとは別の)中国人の留学生の男2人(逮捕当時25歳の男甲・26歳の男乙)と共謀して来日直後の中国人留学生から金品を強取することを企て、2003年4月9日22時ごろに留学生2人(当時22歳および18歳)が住んでいた福岡市東区筥松のアパートに侵入し(住居侵入罪)、日本語学校の先輩を装い玄関ドアを開けさせて侵入した。その上で甲・乙の2人が持っていた刃物を被害者2人に突き付けて脅迫した上でZ・甲・乙の3人で暴行を加え、現金197,000円およびお守りなどが入った財布1個(時価合計1,300円相当)と現金61,000円在中の財布1個(時価約1,000円相当)をそれぞれ強取した(強盗罪)。 Zは甲・X・Yの3人と共謀して2003年4月15日20時過ぎごろ、金品を窃取する目的で福岡市中央区舞鶴一丁目のYが通学していた日本語学校に侵入し(建造物侵入罪)、翌16日3時44分ごろまでの間に現金約45,584円および中国の100元紙幣20枚・印鑑2本(時価合計約70,000円相当)を窃取した(窃盗罪)。さらにこの4人は2003年4月30日21時ごろにも金品を窃取する目的で福岡市博多区住吉のアパートにて知人の留学生宅を狙い、バールで玄関ドア枠をこじ開けて侵入し(住居侵入罪)、住人が持っていた現金約1,000円・キャッシュカード5点などが入った財布1個(時価合計5,500円相当)を窃取した(窃盗罪)。これら2事件は4人の中で唯一一家殺害事件に関与していなかった甲が主導していた。 その後、甲が不法残留となって大阪へ逃走した後もZはX・Yと金を手に入れる目的で強盗を実行する計画について話し合っていたが、互いに連絡を取り合うため携帯電話が必要となったため、他の留学生の外国人登録証明書を悪用してなりすまし、携帯電話機を詐取しようとした。そのためZはYと共謀して別人名義の外国人登録証明書を使用し、2003年5月30日19時31分ごろにNTTドコモ九州(福岡市中央区天神)の契約代理店にてその証明書を提示し、NTTドコモ九州を欺いて携帯電話機を入手するとともにその携帯電話機を使用して不法に財産上の利益を得た(詐欺罪)。
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