木構造建築によるエンジニアリング機能(連結経営)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 14:27 UTC 版)
「JKホールディングス」の記事における「木構造建築によるエンジニアリング機能(連結経営)」の解説
繰り返しにはなるが、JKホールディングスの中核事業はジャパン建材を始めとする建材卸売事業であり、その主な販売先は人が住む住宅分野が主である。しかし、国内の新規住宅着工戸数は人口減少等の理由で緩やかな減少が続いており、現在はピーク期(1990年代)の半分の戸数を示している。この現状については人口が増加へと転じない限り改善は難しく、日本のハウスメーカー、住宅設備メーカー各社は利益拡大のため海外展開に力を入れている。 JKホールディングスの場合、海外での展開もさることながら、日本国内の住宅ではなく非住宅分野(ビルや学校などの人が住まない建物のこと)への進出に力を入れている。その現れの一つが、JKホールディングス傘下数社を巻き込み設計から施工まで一気通貫で取り組むJK木構造グループの発足である。 なぜ、海外ではなく国内なのか。その理由の一つとして、JKホールディングスの持つ物流ネットワーク資産を活かせる点が挙げられる。海外であれば一から物流拠点を構築し、現地の企業と競争しなくてはならないのに比べ、国内であれば既存のネットワークを活用し有利に事を運べると考えたのである。また上に挙げたように、現在日本ではコンクリート中心の建築から木材の建築、外国産木材ではなく国産材の活用へと政府主導での各種法整備、制度策定が進められており、木構造建築は今後数十年に渡って追い風が続くと見込まれていることも理由の一つである。 同グループが手掛けた木構造建築として、千葉県流山市立おおぐろの森中学校、ホテルサンルーラル大潟「ガーデンケルク」、秋田県営萩の岱住宅1号棟、秋田県営手形山住宅14号棟、東北大学生活協同組合 レストラン「萩」 が主にあり、木造3階建てを中心に全国各地に建築実績を持っている。
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