書店ガール3 託された一冊
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/28 16:14 UTC 版)
「書店ガール」の記事における「書店ガール3 託された一冊」の解説
理子は、新たに東日本地区統括エリア・マネージャーとなり、傘下の「櫂文堂書店」仙台店のリニューアル準備を担当するために度々仙台へ出張する。被災以外にリニューアルの失敗という問題を抱えていた店を立て直すため、別の部署に異動していた「仙台のカリスマ書店員」の異名を持つ沢村を店の店長代理に任命。旧来のスタッフも店長の帰還に士気が上がる。一方の亜紀は、半年の産休から復帰したが、新たに経済書を担当することになる。経済書売り場の常連客の広瀬とのトラブル、長男の光弘の子育て、自分の産休時に新たに配属された副店長市川の存在、自分に代わり文芸売り場を任された尾崎の存在、新宿店に併設される本部マーチャン・ダイジング部への異動の話などの大量の悩みを抱え込み、自信喪失気味のうえ、自分に強い憧れを抱く愛奈に押され気味になる。 櫂文堂書店仙台店のリニューアルオープンは盛況で、理子は沢村が自費で常連客に手紙を送るなど見えない努力をしていたことに驚きを隠せなかった。打ち上げの席で理子は、沢村が定期的に東松島に通うことを知って同行を希望する。理子は沢村に連れられて東松島を訪れ、斎藤、加山、芙美子らとの出会いを通して被災地の現状を噛み締める。そして沢村が背負う重い荷物の存在を知り、自分も何かと協力できないかと考える。東京では亜紀を訪ねてきた磐田が、たまたま居合わせた愛奈にも新作のゲラを渡したことで愛奈のやる気に火をつける。愛奈は吉祥寺の書店関係者の会合「吉っ読」に参加する宮崎彩加とともに作品の売り出しに情熱を注ぐようになる。 東京に戻った理子は、芙美子たちが手作りする工芸品を店で売れないかと提案し、それに加えて震災を振り返る企画展の開催も提案する。亜紀は難色を示す市川を説得する。そして震災を振り返る企画展「私たちは忘れない」が開催される。みんなが準備に走り回る最中、沢村が工芸品の納入のためとはいえ突然店を訪れる。そして沢村は理子に1冊の本を預ける。亜紀は、本部マーチャン・ダイジング部への異動を受け入れる。広瀬は亜紀の異動を知りグチりつつも亜紀ならではのまっすぐな接客姿勢を評価し寂しがる。
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