時代劇作品、文献
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長崎奉行は『大江戸捜査網』、『暴れん坊将軍』、『長七郎江戸日記』、『水戸黄門』など多くの時代劇作品で演じられる作品は多い。 大概は被害者役(大体は無実の罪で切腹し、妻や娘などの縁者による敵討ちを、主人公が助ける)か、悪の黒幕役(大体は不正蓄財をして、江戸に戻り権勢を張ったが、最後に主人公により悪事を暴かれ成敗される)に分かれる。後者の代表作が『雪之丞変化』でたびたびドラマ・舞台化されている。 萬屋錦之介が主人公で長崎奉行を演じた『長崎犯科帳』がある。最終回で江戸へ帰還した。詳しくは項目参照。 原作は、郷土史家の森永種夫『長編小説 長崎奉行犯科帳』(五月書房、1958年)、森永自身からの資料提供を元に、池田一朗(のち作家隆慶一郎)が起こした。なお森永は『犯科帳 長崎奉行の記録』、『流人と非人 続長崎奉行の記録』(各岩波新書、多数重版)を著し、郷土出版物で多くの資料文献を編纂・出版した。 他に、長崎市出身の歴史学者外山幹夫『長崎奉行 江戸幕府の耳と目』(中公新書、1988年)、鈴木康子(近世史学者)、大部な学術書に『長崎奉行の研究』(思文閣出版、2007年)、一般向けに『長崎奉行 ─等身大の官僚群像』(筑摩選書、2012年)がある。 長崎県諫早出身の脚本家・作家市川森一は1990年代に、奉行として赴任した遠山景晋・遠山金四郎父子を主人公とした時代小説『夢暦長崎奉行』を刊行し、NHK金曜時代劇でドラマ化した。2005年に長崎歴史文化博物館で再刊された。
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