旺角・油麻地
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 16:45 UTC 版)
彌敦道沿いの油麻地周辺は観光客などが多く集まり、高級衣料店や両替商、土産物店などが多い。昼間から夜間には油麻地から旺角の一帯に露天商が現れ活気が溢れる。この中でも、特に女人街(中国語版)(通菜街:Tung Choi Street)の露店は有名である。 この地域の彌敦道上にはネオン看板が無数にひしめき、いわゆる香港らしいとされる景色が広がる。香港の下町としての色合いも強く、地元色の濃い地域でもある。佐敦や旺角と言った地域と共に、古くから営業する茶餐廳や麻雀店なども多い。 旺角は、香港島にある銅鑼湾と並び、香港で最も繁華な場所のひとつである。花園街や西洋菜街、旺角中心などには最新の衣料品店やスポーツ用品店が多く軒を連ね、香港の若年層文化の中心地のひとつとなっている。 専門の商品の販売に特化した雑居ビルなどもあり、この中では携帯電話機器やそれらのパーツ、コンピュータ関連機器、主に日本製のアニメやゲーム、漫画の関連商品(直輸入品の他に台湾のライセンス商品が多い)などを販売している店舗が集まっている信和中心や先達広場(中国語版)、皆旺商場、旺角電脳中心と言った雑居ビルなどが知られている。 2004年には、旺角の西側一帯を再開発し建設された複合施設であるランガムプレイスが完成した。高さ255.1メートルで地上59階建ての超高層オフィス棟を中心に、ショッピングモールや映画館、ランガムプレイスホテルを有し付近の新しいランドマークとなっている。 旺角はこれらの雰囲気から、香港を更に凝縮したような独特の情景を作り出している。 旺角には整備されたバスターミナルなどはないが、大手バス会社の路線が集約されているほか、多くのミニバスの発着点になっているなど、交通の要衝である。2007年12月1日まではMTRと九広東鉄に同じ名前の旺角駅があった。両駅は多少離れており、この駅での乗り換えには多少の時間を要する。このため2007年12月2日に九広東鉄がMTR東鉄線となったのを機に東鉄線の旺角駅が旺角東駅へと改称された(九龍塘駅が正式な乗り換え駅となっている)。
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