旧呉鎮守府司令長官官舎
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「入船山記念館」の記事における「旧呉鎮守府司令長官官舎」の解説
木造平屋建、建築面積527.1m2 。入船山記念館の本館にあたる。初代の司令長官官舎は1905年(明治38年)6月芸予地震により倒壊してしまったため、現存するものは同年に崩壊材を一部使用して再建された2代目のものになる。設計は呉鎮守府建築課課長の桜井小太郎。1991年(平成3年)から1995年(平成7年)にかけて大規模補修をおこなっている。1998年(平成10年)国の重要文化財に指定された。2005年(平成17年)には100周年記念式典が行われた。 和洋折衷であり、手前が洋館、廊下でつながった奥が和館。洋館部はイギリス風半木骨造(ハーフティンバー様式)で仕上げられ、屋根は天然粘板岩(スレート)の魚鱗葺、玄関のステンドグラスはイギリス製、執務室には日本国内に数例しかない金唐革紙が貼られている。当時、洋館に執務室や応接室があり家具も英国でしつらえ、いわゆる迎賓館的な役割も果たした。一方で住居として使用された和館は質素な造りになっている。 戦後接収していたBCOFは、壁紙の上からペンキを塗って白壁としていた。平成に入り防衛研究所で初代司令長官官舎の図面が書かれた『明治38年呉鎮守府工事竣工報告 巻三止』が発見されたのを機に元の姿に復元することが決まり、金唐革紙も後藤仁が中心になり復元された。 1952年BCOF接収時代 1952年BCOF接収時代。白壁がわかる。
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