旧呉海軍工廠塔時計
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/17 02:27 UTC 版)
高さ約10m×幅2.4m四方、文字盤直径1.5m 。 親子時計(設備時計)と呼ばれる構造で、四方に見えている文字盤の部分は“子時計”と呼ばれるもの、塔の内部に子時計を制御する“親時計”がある。親時計からパルス(衝動)を送り子時計を同時に動かしている。国産初の“電動親子式衝動時計”である。歯車にネーバル黄銅(naval、海軍黄銅とも)という耐海水性に優れた材質を用いていることなど、所々に艦艇兵器用の機械構造の特徴が残っている。現在、毎日9時・12時・15時・17時の4回、市内の小・中学生が作曲したメロディが流れている。 1921年(大正10年)6月呉海軍工廠造機部の屋上に設置された。当時としては画期的な構造を持った時計であり、呉工廠のシンボル的な存在であったという。終戦後以降のことになる1971年(昭和46年)この地に移設展示され、1981年(昭和56年)に時計として修復された。同年に呉市有形文化財に指定された。
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