日程・会場の予定と変更
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/14 08:39 UTC 版)
「第44回世界遺産委員会」の記事における「日程・会場の予定と変更」の解説
第44回世界遺産委員会は、2020年6月に中国・福建省の福州市で開催予定であったが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により開催中止となった。これまでにも蘇州市で開催予定だった2003年の第27回世界遺産委員会がSARSの影響で、マナーマ(バーレーン)で開催予定だった2011年の第35回世界遺産委員会がバーレーン騒乱により中止となり、フランス・パリの国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)本部で開催されたことはあったが、今回はCOVID-19のパンデミックがヨーロッパに遷移したため、ユネスコ本部での開催も行われないこととなった。 その後、9月30日と10月16日に委員国によるオンライン会合を開催して当初の予定通り福州で開催する方針を固め、11月2-3日(日本時間)に開催した臨時セッションで正式に決定(開催日時は2021年6〜7月を予定し詳細な日取りは未決)。また、2021年にウガンダで実施予定だった次回委員会については同時に開く案や期間を空けて21年中(秋〜冬頃)に開催する案が出され、結局21年分もまとめて開催する方向となり、ユネスコでは第44回拡大委員会(extended 44th session)という扱いにした。 2021年3月29日に再度委員国によるオンライン会合を開催し、世界的に新型コロナウイルスの変異株による再流行が顕著になっていること、中国への国際線就航便が限られていること、中国では入国後2週間の隔離措置を採っており委員会全日程を含めると約1ヶ月に及ぶ長期拘束になること(外国人参加者は母国の制度次第で帰国後さらに隔離される)、委員会に参加する委員・ユネスコ職員・関係諸団体・報道陣などは総勢500名にもなり滞在中の検疫確保が困難であることなどから、委員会としては初となるオンラインで実施することとなり、会期を7月16〜31日(20日は休日)とし、時差がある地域からの参加者に配慮して連日パリ時間11時半〜15時半(開催地現地時間の17時半〜21時半)まで休憩なしで4時間の集中審議とすることにした。また、前述のように2020年と2021年分の新規登録審査をまとめて行うことになった(新規登録審査は24〜28日)。 オンラインでの開催となったため大人数収容の必要がなくなった一方で大量のコンピューター端末(パソコン)と周辺機器および通信プロトコルが必要なため、複数の副会場を設けてテーマ別の議事進行を行うことにした。副会場には昨年来よりユネスコのオンライン博物館に協賛している福建博物院やオンライン授業を実施した福州大学が設備(機材)が充実しており利用される(副会場については下記「順延開催決定をうけ〔オンライン開催変更後〕」の節参照)。 オンライン対応の副会場 福建博物院 閩越王城博物館 福州海のシルクロード展示館 福州大学
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