日本編集アルバム
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「ビートルズの作品」の記事における「日本編集アルバム」の解説
米国を通じて、ビートルズの人気が紹介された日本では、デビュー・アルバムも米国盤に沿う形で製作された。しかし曲順は曲数の少ない米国盤とは異なり、14曲が選ばれた。3枚目のアルバム『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!』から、曲順は英国仕様に準拠することになり、それ以前の曲でアルバム未収録だった曲をまとめた『ビートルズ No.5』を最後に日本独自の編集盤は作られなくなる。しかし、これらのアルバムは、1976年に日本でも初期のアルバムが英国オリジナルの仕様で発売されるようになってからも、何枚かの米国編集盤と共に「日本オリジナル」盤として品番を変えて発売され続けた。 また、1966年に、ビートルズの来日を記念して、日本独自のベスト・アルバム『THE BEST OF THE BEATLES』が企画され、曲目やジャケットも決定し試作盤も制作されたが実現には至らなかった。そのため東芝音楽工業は、日本ではオリジナルの曲目で発売されていなかったファースト・アルバム『Please Please Me』と、セカンド・アルバム『With the Beatles』をステレオ盤仕様で発売することでそれらを来日記念盤とした。 ビートルズ! - Meet The Beatles(1964年)日本での1stアルバム。ジャケットは米国盤のデザインを転用し、一部を変更している。曲順も日本独自のもの。モノラル盤のみ。 ビートルズ No.2! - The Beatles' Second Album(1964年)日本での2ndアルバム。詳細は前項に同じ。 ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ! - A Hard Day's Night(1964年)日本での3rdアルバム。曲順は英国オリジナルと同一だが、ジャケットが映画の一場面の写真に変更されている。 ビートルズ '65 - Beatles For Sale(1964年)曲順もジャケットの仕様も英国オリジナルと同じになったが、「Beatles For Sale」という文字のデザインのみが異なる。さらに、アルバムの邦題は別内容の米国編集盤と重複している。 ビートルズ No.5! - Beatles No.5(1965年)最後の日本編集盤。ジャケットは米国盤「Beatles '65」のデザインを転用し、一部を変更している。曲順も日本独自のもの。モノラル盤のみ。 ステレオ! これがビートルズ Vol.1 - Please Please Me(1966年) ステレオ! これがビートルズ Vol.2 - With the Beatles(1966年)来日記念盤。日本では初めてステレオ仕様で初期の2枚が紹介された。ただし、ジャケットも曲順もオリジナルの仕様とは異なる。見開きジャケットで写真集つき。1976年にアルバムの仕様が英国オリジナル通りに戻されて再発された際に、邦題のみが帯のタイトル表示に残ることになった。
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