日本の類例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/10 23:55 UTC 版)
「消えるヒッチハイカー」の記事における「日本の類例」の解説
日本では、タクシーの乗客が実は幽霊だった、という具合にヒッチハイクではなくタクシーにまつわる怪談として語られていることが多く、口承のみならず新聞記事や雑誌記事にも多く掲載されており、「青山の墓地まで」の題で落語の出し物にもなっている。日本のタクシーの車内にマスコット人形が飾られているのは、幽霊の客を乗せないための魔除けとする説もある。多くは夕方から夜にかけての話であり、乗客は女性が圧倒的に多い。話の舞台は前述の落語の出し物の題が示すように、青山霊園で幽霊の客を乗せた、青山霊園付近で車内から客が消えたなど、東京都では青山霊園が話の舞台となることが多く、週刊誌でもよく取り上げられている。 他に乗物がバス、自転車、オートバイの場合もあり、自動車普及以前は人力車に纏わる怪談として語られていたこともある。さらにそれ以前には駕籠の話として語られており、江戸時代の怪談集『諸国百物語』でも、駕籠の客が幽霊だったという類話がある。日本に古くからあるこの怪談が、ヒッチハイク文化の根づいているアメリカに伝わり、都市伝説「消えるヒッチハイカー」として定着したとの説もある。 なお自動車での例については、日本の心理学者である中村希明が、運転中に単調な風景の連続により運転手の注意力が低下して催眠状態に近い状態となって幻覚を催す現象「ハイウェイ・ヒプノーシス」(高速道路催眠現象)を原因の一つだと指摘している。
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