日本のイギリス式庭園
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 20:50 UTC 版)
「イギリス式庭園」の記事における「日本のイギリス式庭園」の解説
近代日本において洋館が建設されるようになると、これに付随して西洋風の庭園も制作されるようになった。「イギリス式庭園」をヒントに芝庭や西洋風あずまやなどイギリスの風景式庭園に見られる要素が導入された。日本に導入されたのはランスロット・ブラウン以降の、館の付近は整形式で館から離れていくにつれて風景式になる、また西洋以外の異国文化の要素を取り入れた折衷式の「西洋風庭園」として作庭・鑑賞されることが多い。フランスのベルサイユ園芸学校校長アンリ・マルチネの設計により1906年に完成した新宿御苑や1914年に完成した武庫離宮(大正天皇の離宮、現須磨離宮公園)庭園は「平面幾何学式庭園」「風景式庭園」「日本庭園」等の要素からなり、当時のイギリスで流行した設計法を用いていることがわかる。 戦後日本においてはおもに観光用として、公共団体や民間企業によって本格的なイギリス風景式庭園を志向した(と称される)大規模な庭園、イングリッシュガーデンを本場のガーデンデザイナーを連れてきて作っているもの、が増加している。 リトルロックヒルズ(北海道岩見沢市栗沢町) 真鍋庭園(北海道帯広市) プリンス・ウィリアムズ・パーク 英国庭園(福島県本宮市) ブリティッシュヒルズ ガーデン(福島県天栄村) 七ツ洞公園(茨城県水戸市) 蓼科高原バラクライングリッシュガーデン(長野県茅野市) 兵庫県立北播磨余暇村公園(兵庫県多可町) 深山公園(岡山県玉野市) みつけイングリッシュガーデン(新潟県見附市) 松江イングリッシュガーデン(旧ルイス・C.ティファニー庭園美術館 島根県松江市) 松阪農業公園ベルファームイングリッシュガーデン 中部産業団地公園イングリッシュガーデン だいいちこども園「イングリッシュガーデン」 柳が崎湖畔公園「びわ湖大津館イングリッシュガーデン」 宝塚ファミリーランド宝塚ガーデンフィールズ 須磨離宮公園花の庭園 イングリッシュガーデン 手柄山中央公園サンクガーデン 日本経済大学イングリッシュガーデン 福岡こども短期大学イングリッシュガーデン その他、群馬県渋川市にある赤城自然園のようにロスチャイルド家のシャクナゲ園のような花園を目指しているが、赤城の自然生態を生かしたイングリシュガーデンの模倣でない日本の新しいガーデンを目指したものがある
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