日本における国連中心主義とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 日本における国連中心主義の意味・解説 

日本における国連中心主義

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/09 14:15 UTC 版)

国連中心主義」の記事における「日本における国連中心主義」の解説

第二次世界大戦後(特に国連加盟後)の日本において、「国連中心主義」は、「自由主義諸国との協調」、「アジアの中の日本」と並んで公式的な外交政策基本軸として位置づけられている。 日本における国連中心主義は、国連外交中心に置くことにより、アジア諸国米国2つの立場真ん中泳ぎ回る為に考えられた。「国連中心主義」を打ち出した1957年版外交青書は、国連中心主義と「自由主義諸国との協調」の関係を以下のように説明している。 国際連合がその崇高な目標にもかかわらず、その所期目的十分に果すに至つていないことは、国際政治現実として遺憾ながらこれを認めざるを得ないこのような際に、わが国としては、一方において国際連合理想追求しつつも、他方において、わが国の安全を確保しひいては世界平和維持貢献するための現実的な措置として、自由民主諸国との協調強化してきた。 — 『昭和32年版わが外交近況』、外務省 このように国連中心主義は、国連が「国際の平和と安全」を維持する機構として十分な機能を果たす、という前提の下で日本外交基軸とされたのであり、常任理事国対立等の問題国連期待されたような機能果たせない状況が続く中で、実際には「自由主義諸国との協調」(特に米国との協調)こそが戦後日本外交基軸とされたのである。 なお、「国連中心主義」の文言は、1957年発行第1号から1958年発行第2号まで登場したが、1959年発行第3号からは外交青書記載されていない。現在では「国連外交」との語が用いられることも多い。 小沢一郎提言する自衛隊海外派兵新し原則国連中心主義呼ばれることがあるが、これは国際連合安全保障理事会承認され平和活動への参加はたとえ国連憲章41条・第42条の強制措置であっても憲法違反ならないとする新し憲法解釈提言であり、その際横田喜三郎憲法解釈援用するものである小沢はこの原則則り国連憲章第7章に基づき安保理承認され活動である湾岸戦争国際治安支援部隊ISAF)への自衛隊参加主張した。また同時に自衛隊とは別組織国連支援部隊創設主張している。

※この「日本における国連中心主義」の解説は、「国連中心主義」の解説の一部です。
「日本における国連中心主義」を含む「国連中心主義」の記事については、「国連中心主義」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「日本における国連中心主義」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「日本における国連中心主義」の関連用語

日本における国連中心主義のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



日本における国連中心主義のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの国連中心主義 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS