日本における国庫制度
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/28 22:31 UTC 版)
日本において、国庫制度を所管する官庁は財務省(理財局国庫課など)である。現在、日本の国庫制度は、預金制度を採用し、国庫金の取り扱いは日本銀行に統一されている(国庫統一主義)。この預金制度と国庫統一主義(国庫統一の原則)が、現行の日本の国庫制度の二大原則である。 国庫金は、原則として日本銀行に預けられる。国庫金の支払いについては、従来、原則として日本銀行を支払人とする小切手を振り出し、その小切手が国の預金から引き落とされる仕組みをとった。近年は、官庁会計事務データ通信システム(ADAMS)を用いて、日本銀行に指図することにより、日本銀行が国の預金から金融機関の当座預金を介して払い出す仕組みが原則となっている。平成27年度に日本銀行が取り扱った国庫金の支払は3.2億件、1,212兆円。同じく国庫金の受入は1.3億件、1,229兆円にのぼる。 日本銀行に対する国の預金は政府預金と呼ばれる。政府預金のほとんどは当座預金であり、他に別口預金、指定預金などに分類される。 国庫金には、一般会計及び特別会計の手許現金のほかに、公庫の預託金などが含まれる。
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