日本におけるスポーツカー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/26 04:53 UTC 版)
「スポーツカー」の記事における「日本におけるスポーツカー」の解説
第二次大戦後の日本ではオート三輪やトラックといった実用的な車をメインに作っていたが、高度経済成長期の1960年代になると消費者にも嗜好性が生まれ始め、国産メーカーは本格的なスポーツカーと言われるようなホンダ・S500、トヨタ・スポーツ800、トヨタ・2000GT、初代マツダ・コスモスポーツや日産・フェアレディZ S30型などを登場させ始めた。 1970年代に入ると多くのメーカーでスポーツカーの開発・製造が盛んになり、1980年代には有名なモデルとしてはマツダ・RX-7、ユーノス・ロードスター、ホンダ・CR-X等が製造・販売され、当時の若者が好んで購入する車となった。それらはバブル景気が崩壊する1992年(平成4年)ごろまでは人気車種の一つであった。 ところが、日本では1994年(平成6年)以降の景気の冷え込みや京都議定書などを筆頭にした環境意識の変化により、趣味性重視の2ドアクーペスタイルに属するモデルは売り上げ面では下位に転落。また、2000年(平成12年)度排気ガス規制をきっかけにスポーツカーは厳しい環境に追いやられることとなった。そのうち、ホンダ・NSXのようにマイナーチェンジを通じて時の排出ガス規制をクリアした車種もあったが、全体で見れば少数派であった。他の自動車も大幅な縮小や環境対策を余儀なくされた。スポーツカーの系譜は完全に消滅こそしなかったものの、販売面ではセダン以上に冷遇され、2020年代現在の今日ではセダン以上の死に筋扱いのカテゴリーとされ、スポーツカーにとって不遇の時代を迎えることとなった。 日産・フェアレディZ ホンダ・NSX タイプR 三菱・GTO マツダ・RX-7
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