日本におけるコンバース
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/02 01:52 UTC 版)
「コンバース」の記事における「日本におけるコンバース」の解説
日本における「コンバース」は、米ナイキ社や米コンバース社とは独立した、伊藤忠商事の所有するアパレルブランドの一つとなっている。伊藤忠傘下のコンバースジャパン株式会社をマスターライセンシーとして、伊藤忠傘下のフットウェア部門であるコンバースフットウェア株式会社や、同じくアパレル部門であるコンバースアパレル株式会社などにライセンス供与される形となっている。伊藤忠商事が、倒産した米コンバース社(旧)に2001年に資本参加した際、米コンバース社(旧)から日本国内におけるコンバースブランドのシューズに関する商標権と、シューズ以外のアパレル製品に関する商標権を得たが、米コンバース社(旧)が2003年に米ナイキ社に買収された際、伊藤忠と米コンバース社(新)との資本関係は切れている。 日本企画のコンバースブランドのシューズは、2005年に伊藤忠商事と月星化成(現ムーンスター)の共同出資によって設立された、伊藤忠の100%子会社であるコンバースフットウェア株式会社によって展開されている。アメリカ本国では親会社であるナイキの廉価版的なハイテクシューズがメインであるが、日本ではいわゆるローテクタイプの人気が高く、日本企画のローテクシューズをメイン商材としている。伊藤忠商事によって、米コンバース社と同じシューズの販売も行われている(米コンバースと同一の工場で製造された製品の一部が、伊藤忠商事によって日本に輸入されて、日コンバースフットウェア社によって「コンバース」のブランドで売られる形となる)が、日本未発売となるモデルが多い。 日コンバース製シューズの一部のモデルは日本(ムーンスター久留米工場)で製造されており、「MADE IN JAPAN」を売りとしている。ムーンスターは元々1980年より米コンバースの日本代理店をしていたという経緯があり、米コンバースの一部のモデルは1980年代より久留米で作られていた。日コンバースは、「コンバースワンスターJ」など当時の日本製コンバースの復刻も行っている(1980年代のビンテージモデルはほとんどが「メイドインUSA」なので、日本製モデルはレアである)。一方で「ムーンスター」のブランドの方でも、コンバースとほぼ同じデザインの「LOWBASKET」などの「メイドイン久留米」のシューズを製造している。 ナイキに買収された後の米コンバースは、ナイキと連動した新展開を盛んに行っており、例えば1917年の発売以来ほとんどデザインが変わっていないオールスターも、ナイキ製のインソールを使うことでクッショニングを向上させたり、ナイキのエアシリーズとのコラボが有名なデザイナーの藤原ヒロシとのコラボモデルを発売するなどしているが、日本では発売されていない。1970年頃のチャックテイラーを現代の技術で復刻した2013年発売の「Chuck Taylor All Star '70」(通称「CT70」、コラボモデルが発売されるほどの人気モデル)や、日本国外では1917年以来の革新として大々的に売り出された2015年発売の「Chuck Taylor All Star II」(通称「Chuck II」、商業的に失敗したのですぐに販売終了)も、日本では未発売。日本で販売されている米コンバース製品は、非正規輸入品であり、コピー商品も少なくない。 コンバースブランドのアパレル製品は美濃屋が製造。
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