日本におけるサルコペニアの課題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 08:03 UTC 版)
「サルコペニア」の記事における「日本におけるサルコペニアの課題」の解説
用語の混乱 現段階でサルコペニアの明確な定義はなく、それぞれの定義により別立てで新たな用語が使われることがある。サルコペニアを「加齢による」筋力低下・筋肉量低下とした場合、それ以外の要因の筋力低下・筋肉量低下をミオペニアと呼ぶことがある。また、加齢による「筋肉量減少」をサルコペニア、加齢による「筋力低下」をダイナペニアと定義する論文もある。ミオペニア、ダイナペニアともに各々においても定義が異なることがある。 診断基準 EWGSOPが提唱したサルコペニア診断のアルゴリズムでは、歩行速度、握力、筋肉量が用いられる。サルコペニア診断におけるカットオフ値は欧米のデータによる算出が多く、日本人に適さないものがほとんどである。日本人対象のカットオフ値については、真田や下方らの研究で簡易基準が提唱された。今後は、この診断基準が日本人のサルコペニア診断に有用であるか、検証する研究が求められる。しかし、『簡易評価法開発』の論文はデータ収集過程の不備により撤回された。
※この「日本におけるサルコペニアの課題」の解説は、「サルコペニア」の解説の一部です。
「日本におけるサルコペニアの課題」を含む「サルコペニア」の記事については、「サルコペニア」の概要を参照ください。
- 日本におけるサルコペニアの課題のページへのリンク