日本での捉え方
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/22 07:35 UTC 版)
日本の放送業界にあっては、1970年代までは新年度の4月(年度上半期)とその半年後にあたる10月(年度下半期)を中心とした半年単位での番組改編が慣例であった。 しかし、1980年代に入ると、ドラマなどではテレビ局間で人気俳優の獲り合いをした結果、キャスティングの制約を受けて長期間の出演契約が難しくなり、1クールの回数がドラマのスタンダードとなった事、視聴率偏重がますます進んで他の番組自体も半年の半分の3か月をインターバルとして更新・続行か打ち切りかが判断されたりするようになった。 人気番組の場合、昔は単純に放送回数を増やして延長することが多かったが、刑事ドラマ『はぐれ刑事純情派』や『相棒』のようにシリーズ制もしくはシーズン制を採用したり、『ごくせん』のように一旦終了したあと改めて続編を立ち上げる形式が一般的。稀ではあるがアメリカでいうところの「ミニシリーズ」と呼ばれる、6回前後のごく短い番組も存在する。 主にゴールデンタイムに放送される作品(ドラマ・バラエティ番組など)に関する特殊事情として、かつては、1クール分の放送が終了すると間を置く事無く次の週から次のクールの作品の放送に移行するのが常であったが、中には改編期と称して、各クールの切り替わりの1 - 2週間は特別番組が放送されることが多くなっている。このため、単純に3か月間休みなく放送した場合の全13話で構成を組むのではなく、2 - 4週分減らした全9話 - 全11話という作品が多い。
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