日常のケア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 01:39 UTC 版)
日常のケア治療 カフェイン・アルコール・過度の喫煙など嗜好品を避ける。日常生活で誘発因子になるカフェインやアルコール、過度の喫煙を避けることが第一。 睡眠を浅くする可能性があるカフェインを含む飲料を控えること。飲酒は入眠を誘導するがアルコールが分解される過程で喉が渇き交感神経が刺激され、却って睡眠が浅くなるので、飲酒を控えることも効果があるとされている。 休薬原因薬物がある場合は中止する。 ドパミン遮断薬、神経遮断薬、制吐薬(メトクロプラミドなど)、抗うつ薬、とくに四環系抗うつ薬や選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)、中枢作動性抗ヒスタミン薬など 脚のマッサージ就寝前に脚をストレッチやマッサージを行い、筋肉のこわばりを取ると改善されることもある。 LEG CROSS運動(仰向けになり、足を交差させ、絞り込むように筋肉に力を入れる)、または股関節の筋肉のストレッチを意識しながらラジオ体操を行うと改善されることもある。 鉄分の補給特に妊娠中は鉄剤の補給や、鉄分の多い食物を摂り、さらに鉄分が吸収しやすくなる栄養素も摂るようにする。 鉄欠乏性貧血において自己診断での鉄剤の服用は避けること。鉄欠乏状態でない場合の鉄剤の服用は副作用がある。 日常のケアで改善されない場合 基本的にドーパミン機能の促進剤、あるいは抗てんかん薬の一種のクロナゼパムをごく少量使用(治療薬の節参照)。 針灸・漢方薬による治療にて新陳代謝を促し、ドーパミン等の脳内ホルモンの分泌を正常化しRLSの症状が軽減され改善していくこともある。信頼のおける漢方医・鍼灸師に相談してみること。 一部のサプリメントや一部のハーブも効果がある可能性があるが、まだ確証は得られていない。 問題点 この疾患の一番の問題点は身体所見・検査に異常が認められず、RLSと診断できずに、無駄な投薬治療と時間を費やすことがあることである。ドクターショッピングすることも、まれではない。発症の項目で記載したように抗うつ薬や抗精神病薬を投与することにより、却ってRLSの症状が悪化することが多い。RLSの専門医に相談することが望まれる。
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