新たに舷一郎達と共感した人々
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 06:44 UTC 版)
「太陽の黙示録の登場人物」の記事における「新たに舷一郎達と共感した人々」の解説
重村太一(しげむら たいち) 富士山近郊の流民キャンプを束ねる日本人。貧富格差の激しい南日本や管理社会である北日本を嫌い、各地を流離っていた。 舷一郎達が富士山近郊の栽培試験場から稲を盗んだ犯人を追った末に、遭遇した張本人。草一本生えない土地で、食料のあるところから盗んで食う生活を送っていたが、舷一郎や亮によって盗んだ稲を進呈され、涙して食べた。その後は舷一郎達と協力して農地や食糧確保に尽力する。そして、帰国した亮より羽田の下で警備隊を編成するよう命じられ、羽田の部下となった。 滝沢正道(たきざわ まさみち) 欧州日本人避難民派遣会社「ユーロ・テンポラリー」代表取締役で、日南子の父。震災以前は東京都の目黒川近くに在住。 大震災の時、妻と家を失う中娘日南子を抱いて裏の目黒川に飛び込んで、火の海と化した街から逃れた。その後は日本人避難民としてベルギーに渡り、苦労を重ねてヨーロッパ社会の中で信用を勝ち取り、現在の地位と財産を築いた。それ故、被災した己が過去に戻りたくないという思いが強く、目黒川の中で抱きしめた日南子を手放そうとしなかった。そういう思いから「第3の国」建国への協力を求めにやって来た羽田の提案に反対するが、日南子が被災者という殻の中から抜け出して日本へ帰ることを望み、なおかつ彼女が羽田に恋をしているのを目にするに至り、18年間守り続けてきた彼女をようやく手放した。その後は自らが裏から支えている避難民ギルドを介して、羽田達へ松島文吉に関する情報を伝えたり、グレイ・エリアが収穫期を迎えるまでの間に帰還民が必要とする半年分の食料を送るよう手配した。 滝沢日南子(たきざわ ひなこ) 正道の娘で、彼の秘書。 大震災の時父正道に抱かれて火の海に呑まれた街から逃れ、正道と共に日本人避難民としてベルギーへと渡った。以降は正道の手伝いをしているが、彼とは対照的に望郷の念が強く、反対されてもなおその思いを抱き続けた。そんな中やって来た羽田に恋心を抱き、自分を連れて帰るように訴えるも「あなたを嫌いではないが、それでは正道への礼を欠き、スジが通らない」と断られた。そして正道が決めた婚約者との会食当日、「礼儀を守る羽田は決して動かないから、私から飛び込むしかない」と気付いて正道や婚約者に婚約解消を告げると会食の席を立って飛び出した。そこで自分を待っていた羽田と出会い、なおかつ正道が羽田に自分を託すのを見届けた。
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