斎藤孝至とは? わかりやすく解説

斎藤孝至

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/11 17:37 UTC 版)

斎藤 孝至(さいとう こうし、1860年4月18日万延元年3月28日) - 1927年昭和2年)10月30日)は、日本海軍軍人。最終階級は海軍中将

経歴

磐城平藩士・斎藤道渓の二男として生まれる。1873年(明治6年)10月、海軍兵学寮7期)に入寮。1883年(明治16年)11月、海軍少尉任官。1886年(明治19年)3月、参謀次長伝令使に就任。以後、海軍参謀本部副官心得、イギリス留学、「摩耶」「松島」の各分隊長などを経て、1894年(明治27年)5月、海相秘書官となり西郷従道大臣に仕えた。1895年(明治28年)2月、海軍少佐に昇進し軍令部第1局員兼大本営副官に就任した。

1895年12月、侍従武官に転じ、1897年(明治30年)12月、海軍中佐に昇進した。1898年(明治31年)5月、「鎮遠」副長に発令され、同年10月、「常磐」副長に転じ同艦をイギリスから回航した。1899年(明治32年)7月、「筑紫」艦長に就任。「大和」艦長を経て、1899年9月、海軍大佐に進級し「和泉」艦長に着任。

1900年(明治33年)9月、「浪速」艦長となり、同年12月、海軍省副官に転じた。以後、兼軍務局第1課長兼軍務局第2課長、兼軍務局局員を経て、1905年(明治38年)1月、第三艦隊参謀長に就任し日露戦争に出征。日本海海戦などに参戦した。1905年11月、「八雲」艦長となり、その後、佐世保鎮守府参謀長に移り、1906年(明治39年)11月、海軍少将に進級した。

1907年(明治40年)10月、軍令部参謀(第1班長)に就任し、呉予備艦隊司令官を経て、1909年(明治42年)12月、待命となる。1910年(明治43年)12月に休職し、1911年(明治44年)4月17日、海軍中将昇進と同時に予備役編入となった[1]1916年(大正5年)3月28日、後備役となる[2]。墓所は雑司ヶ谷霊園

栄典・授章・授賞

位階
勲章等
外国勲章佩用允許

脚注

  1. ^ 『官報』第8343号、明治44年4月18日。
  2. ^ 『官報』第1096号、大正5年3月30日。
  3. ^ 『官報』第183号「叙任」1884年2月12日。
  4. ^ 『官報』第1124号「叙任及辞令」1887年4月2日。
  5. ^ 『官報』第2541号「叙任及辞令」1891年12月17日
  6. ^ 『官報』第3535号「叙任及辞令」1895年4月16日。
  7. ^ 『官報』第4402号「叙任及辞令」1898年3月9日。
  8. ^ 『官報』第4920号「叙任及辞令」1899年11月24日。
  9. ^ 『官報』第6436号「叙任及辞令」1904年12月12日。
  10. ^ 『官報』第7949号「叙任及辞令」1909年12月21日。
  11. ^ 『官報』第8363号「叙任及辞令」1911年5月11日。
  12. ^ 『官報』第3430号「叙任及辞令」1894年12月3日。
  13. ^ 『官報』第3693号「叙任及辞令」1895年10月19日。
  14. ^ 『官報』第3828号・付録「辞令」1896年4月7日。p4
  15. ^ 『官報』第5226号「叙任及辞令」1900年12月1日。
  16. ^ 『官報』第5522号「叙任及辞令」1901年11月28日。
  17. ^ 『官報』第5820号・付録「辞令」1902年11月26日。
  18. ^ 『官報』7005号・付録「叙任及辞令」1906年11月2日。
  19. ^ 『官報』第1310号・付録「辞令」1916年12月13日。
  20. ^ 『官報』第256号「叙任及辞令」1927年11月4日。
  21. ^ 『官報』第6149号「叙任及辞令」1903年12月29日。

参考文献

  • 秦郁彦編『日本陸海軍総合事典』第2版、東京大学出版会、2005年。
  • 外山操編『陸海軍将官人事総覧 海軍篇』芙蓉書房出版、1981年。
  • 福川秀樹『日本海軍将官辞典』芙蓉書房出版、2000年。




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